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自治体の皆さまへ

まちのおもちゃ箱(3)健康コラム-保健・医療・介護・福祉

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島根県飯南町

【飯南病院便り】

◆総合診療(そうごうしんりょう)について~(3)総合診療医の専門って何?~
診療部長 松本賢治

循環器科医なら、カテーテル検査を年間〇件やっているなど、専門の病気や治療についてよく知り、対応できる指標があります。一方、総合診療医の専門は「あなた」です。皆さんや皆さんの地域をどれだけよく知っているか。皆さんが納得のいく方法でどれだけ健康に貢献できたかなどが総合診療医の専門性の指標になるかもしれません。
また、「患者中心の医療技法」などの他科では学ばないことを学び、診療に活かしています。この部分も専門性といってもよいと思います。例えば、咳と鼻水のある70歳男性が午後救急で来院されたとします。普通なら「風邪ですね」で終わりです。経過を聞くと、昨日はA病院、今日の午前にB病院を受診し、家に帰ることなく当院来院されたと。総合診療医は、なぜ、頻回に色々な病院へ行くのか聞きます。すると、「友達が同じ症状で、病院で風邪だと言われたが、結局肺がんだった。自分も同じじゃないか心配で受診しているが、話を聞いてもらえない」と。なるほど!なぜ受診を繰り返すのか理解できます。このため、風邪で来た方には普通説明しない肺がんについても説明し、納得して帰っていただくことができました。これは「患者中心の医療技法」を使ってうまくいった例です。総合診療医でなければ、さらに何度も受診され、不安な気持ちから医療不信になっていたかもしれません。
我々も状況に応じてできないこともありますが、やはり他科の医師と比較すると明らかに違いがあります。ここでは語りつくせませんが、総合診療医は、他科の医師だけでなく、看護師やリハビリ、ケアマネ、行政、介護、福祉など多職種間の連携も重視します。オール飯南で皆さんの人生や生活を支えるお手伝いが出来るかもしれません。皆さんには、今後の我々の活躍を見守り、ご指導いただけると助かります。

【保健福祉センター便り】

◆健康にい~にゃん相談会を行います!
(1)自分の体の状態をチェック
(2)健康に関する情報提供や介護の正しい知識や相談窓口を知る
(3)安心して元気に暮らせるヒントを提供
参加特典:い~にゃんPAYポイント(100P)と野菜ジュース(野菜摂取の意識向上)
対象:
・飯南町に住民票のある20歳以上の人どなたでも
・飯南町長生き体操参加者/長生き体操に興味のある人
※参加費無料、申し込み不要
日時場所:
・10月22日(火)13:30~15:30 来島交流センター
・10月23日(水)13:30~15:30 谷高齢者コミュニティセンター
・10月24日(木)10:00~12:00 さつき会館
・10月28日(月)13:30~15:30 保健福祉センター
・10月29日(火)13:30~15:30 赤名農村環境改善センター
内容:
・飯南病院医師によるミニ講演会
・相談コーナー…健康・栄養相談・介護・福祉相談
・測定コーナー…骨密度測定・血管年齢測定・野菜の摂取量を測定する「ベジチェック」・握力測定・体組成測定
・長生き体操の機能評価…長生き体操評価(希望者のみ)・理学療法士相談会・杖や装具の調整・膝痛・腰痛の予防体操指導

問合せ:
飯南病院【電話】72-0221
来島診療所【電話】76-2309
保健福祉センター【電話】72-1770

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