■あなたの地域の自主防災組織は機能していますか?
地域で協力して防災活動を始めてみましょう!
自主防災組織は、地域の安全を守るために欠かせない存在です。
防災講話や避難所見学、避難訓練など、市がサポートしますので、地域の自主防災組織が中心となって活動を始めてみてください。
●市の支援のもと取り組みをステップアップ
上迫地域振興会自主防災会の取り組みを紹介
◇防災活動実施までの流れ
「地域みんなの命を守るために、防災の活動を実施したい」と思ったら…
・地域で話し合う
地域の自主防災組織のメンバーを集めて、地域防災について話し合ってください。
・市にサポートを依頼
防災活動をどのように行えばいいか分からなければ、市の危機管理課に相談してください。防災講話など、まずは簡単なことから始めてみましょう。
・自分たちで防災活動を企画する
連絡網を作る、避難訓練を行うなど、地域の皆さんで話し合って実施してみましょう。
●初級 まずは、やってみることが大切!防災講話
自主防災アドバイザーを招いて、防災活動の大切さや、適切に避難するためのポイントなどを解説。
◇参加者の募集方法
回覧板では見落とされてしまう可能性があると考え、1世帯ごとに案内を配布しました。66世帯のうち、参加者は10人でした。
◇講話の内容
避難情報の意味や、情報収集の方法について教えてもらいました。上迫地域だけを拡大したハザードマップを使って説明してもらえたので、身近なこととして考えやすかったです。
◇参加者にアンケートを実施
防災講話の後に、アンケートを取りました。継続して実施してほしいという声があったので、引き続き市に協力を依頼することにしました。
◇開催後に情報共有
実施した内容をチラシにまとめ、1世帯ごとに配布しました。参加していない人にも取り組んだことを知ってもらうことで、今後につなげていきます。
防災講話を開催するにあたり、私たちは会場決めや参加者集めを行いました。その他は市の危機管理課が手配してくださったので、地域の負担が最小限で済み、ありがたかったです。上迫地域には土砂崩れが起きる可能性のあるエリアがあるため、地域住民の防災意識を高めていく必要性を感じています。しかし、いきなり避難訓練となるとハードルが高いので、まずは勉強会を実施できて良かったです。
上迫地域振興会自主防災会 会長 渡辺 忠彦さん
●中級 災害時を想定して行動してみよう!避難所見学
自主防災アドバイザーの指導のもと、避難経路における危険箇所の確認、地域防災タイムラインや地域防災マップを作成。避難所の見学や備蓄食料の試食体験、防災に役立つシステム紹介なども実施。
◇地域住民参加型の取り組み
地域防災MAP作りでは、参加者それぞれが活発に意見を出し合うことで、住民同士のコミュニケーションを図ることもできました。
◇開催後に情報共有
今回も実施した内容をチラシにまとめて1世帯ごとに配布。周知を継続していくことで、参加者を増やしていきたいです。
いざというときは隣接する地域同士で助け合えるよう、西土手上・上迫地区合同で開催しました。避難経路について話し合いながら歩き、危ない箇所を確認できたことがよかったです。備蓄食料の試食も行い、想像以上においしくて楽しい時間を過ごしました。このような防災活動は楽しみながら学べるので、今後も実施したいです。また、西土手上地区は川が近いこともあり、皆さんの防災意識の高さに感心しました。
渡辺さん
◇ほかの地域でも防災活動が広がっています
・本郷地域づくり協議会(美土里町)
・上佐一心会(高宮町)
・坂下地域振興自主防災会(向原町)
市の危機管理課が、内容の相談から各地域の実情に合わせて支援します。日にちや時間帯も、できる限り地域の都合に合わせますので、気軽に相談してください。相談は、危機管理課 防災・生活安全係まで
危機管理課 防災・生活安全係
【電話・お太助フォン】42-5625
■市で実施している防災の取り組み
最新技術などを活用し、災害時に迅速かつ効率的に情報入手できる取り組みを進めています。
◇安芸高田市河川監視システム
市内にある川の水位計などのデータを一元化したシステムです。これまで、国管理河川と県管理河川で管轄が異なるため情報入手が複雑でしたが、一括で確認することができるようになりました。このシステムを活用し、適切なタイミングで避難してください。
◇VACAN(バカン)システム
市内にある避難所の開設状況・混雑状況を見える化したシステムです。事前に確認することができるため、「避難所が開いていなかった」、「すでに避難者がいっぱいで入れなかった」などの問題を未然に防ぐことができます。有効に活用し、安全に避難してください。
■消防本部から皆さまへのお願い
大雨や台風、地震などの災害は、同時多発かつ広域的に発生します。2021年8月の大雨では、消防職員全員で災害対応に万全を期す体制を整えていましたが、時間の経過とともに市内全域から救助要請が相次ぎ、対応は困難を極めました。
119番通報は、命の危険が切迫した事案を優先して対応します。ただちに命に危険が及ばない時は対応できない場合があることをご理解ください。
◇実際にあった119番通報
「庭が浸水しそうなので、土のうが欲しい」
「側溝の水があふれてきたので、せき止めてほしい」
「納屋が浸水しそうなので、どうにかしてほしい」
命の危険はありますか?
通報内容が命に危険を及ぼすと判断した場合、消防車または救急車を出動させます。
問合せ:
危機管理課 防災・生活安全係【電話・お太助フォン】42-5625
警防課 通信指令係【電話】42-3952
<この記事についてアンケートにご協力ください。>