開館日:月・木・土 9時~17時
■「ラジオ特別展」を開催します!
世界で最初のラジオ放送は大正9年(1920年)にアメリカで行われました。日本では大正14年(1925年)3月22日に東京放送局(JOAK…現在のNHK東京放送局)で最初のラジオ放送が始まり、令和7年(2025年)3月22日で100周年になります。
その後、大阪放送局(JOBK)と名古屋放送局(JOCK)も開局し、3年後の昭和3年(1928年)に広島放送局(JOFK)が開局すると県内でもNHKのラジオ放送が聴けるようになりました。
ラジオ放送の始まった当時は鉱石式ラジオで放送を聴いていました。これはレシーバー(受話器)で放送を聴くため当人以外は聴くことができませんでした。
ラジオは電子技術の進歩とともに年々発展し、昭和20年代には20社以上もの真空管・部品製造会社でラジオが大量生産されて全国の家庭へ普及しました。当時は、部品を集めてラジオを組み立てる自作マニアの人たちもいました。
昭和23年(1948年)にトランジスター、昭和34年(1959年)にICが発明されると、ラジオはポケットに入るほど小さく高性能になり、その後、音質の優れたFM放送やステレオ放送も始まり、高度情報化時代の現在まで、大切な情報源として私たちの生活の中で活躍しています。
当館では、この100年間に大きく進歩・発展してきたラジオ受信機約80台を時代別・種類別に展示した「ラジオ特別展」を、10月から翌年3月末まで開催します。この特別展では大正時代の鉱石式ラジオから、昭和の時代に大きく進歩・発展してきた各種の真空管式ラジオをはじめ、トランジスター式の小型ラジオや超小型のICラジオを“動態展示”した「ラジオの仕組みと原理体験コーナー」や「ラジオの特別講演会」などを予定しています。
この機会に、当館でラジオの仕組みと発達に触れて、先人の「知恵と技術」を体験してください。
問合せ:口和郷土資料館
【電話】0824-87-2230
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