本年度実施した、全国学力・学習状況調査および広島県児童生徒学習意識等調査の結果は次のとおりでした。庄原市の児童生徒の学力や学習の状況をお伝えします。
■全国学力・学習状況調査の結果
文部科学省が行う、全国学力・学習状況調査が4月18日に実施され、小学6年生と中学3年生が参加しました。
ほぼすべての教科で、これまで課題であった記述式の問題は県・全国平均を上回っており、授業の中で、児童生徒が自分の考えを書いて表現することに取り組んでいる成果が出てきています。
しかし、小学校算数科については、県・全国平均を下回る結果となり、算数の用語を使って説明することや、図形を構成する要素を見つけて活用できるようにすることに課題があることが分かりました。
今後は、すべての児童生徒が、習得しなければならない知識・技能を確実に身に付けることができるよう、それぞれの学年で基礎・基本の徹底を図り、学習内容の確実な定着につながる実践を行います。
表1 各教科の平均正答率
小学6年生 (%)
中学3年生 (%)
※庄原市・広島県の平均正答率は整数値で公表
■広島県児童生徒学習意識等調査の結果
広島県教育委員会が行う児童生徒学習意識等調査が6月11日~21日に実施され、小学5年生と中学2年生が参加しました。
家庭学習(図1)は、小学5年生では、いずれの項目も県平均を上回っているのに対して、中学2年生はいずれの項目においても県平均を下回っており、義務教育段階で家庭学習の定着が十分図られていないことが分かります。
今後は小学校、中学校、家庭がそれぞれ連携することを通して、小学校の家庭学習習慣を、中学校での学びにつなげていくことが必要になります。
スマートフォンの使用時間(図2)は、小学5年生、中学2年生ともに、平日使用しない割合は県平均を上回っています。しかし、平日に3時間以上スマートフォンを使用する割合は、小学5年生では県平均を上回り、中学2年生では県平均を下回るものの、全体の4人に1人の割合となっており、使用時間の二極化が見られます。長時間のスマートフォン使用における体への弊害がさまざまに報告されている中、今後も家庭においてスマートフォン使用のルールを作っていくとともに、スマートフォン以外の各メディアとの接し方についても考える機会を作っていきましょう。
読書活動(図3)は、小学5年生、中学2年生ともに、「本を読むのが好き」と約70%が答えており、多くの児童生徒が本を読み、本の面白さや魅力を感じ取ることができています。これからも読書を好きな児童生徒が増えるよう、家庭でもぜひ一緒に読書をする時間を作ってみてください。
今後も市教育委員会では、児童生徒の望ましい生活習慣の定着と学力の向上に向け、家庭・学校・地域が連携した取り組みを進めていきます。
図1 家庭学習
図2 平日のスマートフォンの使用時間
図3 読書活動
※数値は、「よくあてはまる」「ややあてはまる」と肯定的に回答している割合。
問合せ:教育指導課指導係
【電話】0824-73-1184
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