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こうすりゃ~ええ農(のう)vol.85

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広島県庄原市

このコーナーは、営農指導員から、農業のちょっとしたコツを、お知らせします。

■野菜作りのワンポイントアドバイス
営農指導員 若山 譲(わかやま ゆずる)

◆梅雨の合間に効率的に作業しましょう!
6月は梅雨に入り、過湿になりやすい時期です。この時期の野菜の管理は、収量や品質の良し悪しを左右する重要な時期です。夏の野菜は成長が早いので、野菜に合わせた栽培メモなどを作り、限られた時間を効率的に使えるようにしましょう。

▽主な野菜の管理
スイカは旺盛につるを伸ばし、花が咲き着果します。人工受粉をすると安心できます。
ナスやトマト、キュウリなどは不要なわき芽を取り除きます。
スイートコーンは一番上の雌穂(しすい)以外を取り除きます。そうすると栄養分を集中させ、おいしい実になります。
また芽かきを適時行うことで、葉が茂り過ぎず、風通しや日当たりが良くなり、生育が良くなります。さらに、病害虫の被害にかかりにくくなります。

▽病害虫の防除
暖かくなってくると、病気や害虫の被害が発生しやすくなります。特に病気は、発生してからではなかなか治りません。そのため、梅雨時に予防防除を行うことで、野菜を病害から守ります。
薬剤を使う場合は、風の少ない日の午前中に散布し、できれば曇りの日にしましょう。
6月は野菜がよく育ちますが、雑草もよく育つ時期です。小まめに除草するようにしましょう。

▽収穫
6月はキュウリやナス、トマトの収穫が始まります。1番果(最初になる実)は、株を疲れさせないように早めに採ります。
タマネギの収穫は、茎葉が8割程度倒れた頃が適期です。薄皮の下に黒いカビが生えることがありますが、畑が十分に乾いている時を見計らって収穫し、収穫後は高温多湿な場所を避けて保存することで、ある程度防ぐことができます。
ニンニクの収穫は、茎葉が3割程度黄変した頃が目安です。収穫の遅れは裂果や裂皮が増えるため、早めに収穫しましょう。

■花作りのワンポイントアドバイス
営農指導員 永奥 啓(ながおく はじめ)

◆6月は挿し木繁殖の適期です
1 挿し木
花き類の繁殖は、種子や球根、株分け、挿し木(挿し芽を含む)など、多くの方法があります。
その中で、今回は比較的容易に繁殖ができる挿し木繁殖について説明します。

2 挿し木の適期
花きの種類により、適期は異なりますが、多くの場合は芽や枝が伸びて、ある程度充実し、気温・地温も適温になる6月が最も成功しやすい時期といえます。

3 挿し木の用土
無病・無肥料で保水性があり、さらに通気性がある用土ならば何でも大丈夫です。
一般的に使われる鹿沼土(かぬまつち)でなくても、本市の一部で取れるキビ土や山の赤土、真砂土、川の砂でも大丈夫です。失敗しやすいのは、病原菌が多い畑の土です。使う場合は気を付けましょう。

4 挿し穂
挿し木をするために、親木から切り取って挿す部分を挿し穂といいます。
キクなどの草本類(そうほんるい)は、5~6センチ程度の先端部分で、手でポキッと折りとれるくらいに若く、充実した芽を使います。
花木は、先端部分や茎の中間部分を使う場合がありますが、若くて充実した枝を使うことが大切です。

5 挿す前の処理
一般的には新鮮な挿し穂をすぐに挿せば、特に複雑な処理はありません。
ただし、発根が困難である場合は、発根促進剤として植物ホルモン剤を使うことがあります。

6 挿した後の管理
半日蔭の状態で、挿した直後はたっぷりと潅水(かんすい)し、その後は用土に水を含みすぎないように控えめに潅水します。用土に水を与えるのではなく、葉に水を与える形で管理します。

問い合わせ:農業振興課農業振興係
【電話】0824-73-1131

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