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こうすりゃ~ええ農(のう)vol.86

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広島県庄原市

このコーナーは、営農指導員から、農業のちょっとしたコツを、お知らせします。

■花作りのワンポイントアドバイス
営農指導員 永奥 啓(ながおく はじめ)

▽直売所での花の購入
直売所の花は、産地が近いので鮮度が良いのが最大の特徴です。
また、花を作った生産者の顔を見ることができ、比較的安く花を購入することができることも魅力の一つです。

▽花の鮮度
夏季の高温時には、どうしても花の寿命が短くなりますが、少しでも長く、美しい姿を保てるように努力することが生産者の務めでもあります。
しかし、花の寿命を延ばすといっても、さまざまな要因があるため、これをすれば劇的に寿命が延びるというものはありません。
まずは、花の生産現場で比較的簡単に実行できることから始めてみましょう。

1 栽培中の取り組み
(1)土
・排水性・保水性が良く過湿・過乾にならない
・有機物をたっぷり含んでいる
・病原菌や害虫がいない
・適度な肥料分がある

(2)栽培
・日当たりが良く、通風がある
・密植にしない
・病気にかからせない

2 切り花以降の取り組み
(1)切り花
・切り花の適期である
・朝の涼しいときに行う
・よく切れる刃物で切る
・切った花はできるだけ早く水につける

(2)選花場
・直射日光が当たらない場所で、涼しい場所である
・できるだけ優しく、手早く選花・調整する
・扇風機などの強い風に当てないようにする

(3)選花が終わったら
洗剤で洗った容器に、出来るだけ早く花をつけます。このとき、冷蔵庫に入れることができれば、さらに好適です。

(4)切り花保存剤
花の種類によっては、市販の切り花保存剤で処理すると、鮮度を長期に保つことができます。

(5)出荷
花きは鮮度が命です。切り花、選花、調整、ラッピングが終わったら、できるだけ早く直売所へ出荷しましょう。

■野菜作りのワンポイントアドバイス
営農指導員 若山 譲(わかやま ゆずる)

夏から秋に種まき、植え付けを行う秋冬野菜は、適期の作業が肝心で、8月がスタート期です。栽培のスタートが遅れると、十分に成長できない野菜があるので、夏野菜は暑さで弱った株から順次片付けて、秋冬野菜のために畑を空けていきましょう。

▽春まき、春植え野菜の片付け
ピーマンやシシトウは比較的株が弱りにくく、トマトやキュウリは8月になると暑さで弱りがちです。秋まで収穫を試みても良いですが、秋冬野菜の栽培が控えている場合は、早めに見切りをつけて片付けていきましょう。
夏野菜は片付ける前に根を引き抜いて地上に出し、数日間その状態で乾燥させます。こうすることで、かさが減り、片付けも楽になります。また、夏野菜を栽培した場所は土壌中の養分が少なくなり、固まってしまいます。堆肥、石灰資材をまき、しっかり耕して栽培に適した状態に土壌を回復させましょう。

▽ハクサイなどの種まきと植え付け
ハクサイやキャベツは、秋までに葉が一定の枚数にならないと、結球が不十分になります。野菜のカタログなどの作型図(品種により異なる)を見て、遅れないように種まきをしましょう。
これらの野菜は、暑い時期の育苗となるため、害虫の発生も多いです。初心者は苗からスタートすると良いでしょう(特にキャベツ)。苗から始める場合でも、定植時期に遅れないように畑の準備が必要です。

▽秋植えバレイショの植え付け
収穫までの栽培期間が短く、凝縮された甘みを味わえる秋バレイショ。
大事なポイントは、
(1)適した品種を選ぶこと
(2)種芋の大きさは重量が40~50グラムのものを選ぶこと
(3)芽かきは確実に行い、芽を1~2本残して確実に肥大させることの3つです。
2、3週間前までに土作りをしますが、他の野菜より酸性を好むので、石灰資材はまかない方が良いです。また、寒冷地では収穫適期前に寒さが訪れてしまい、芋が肥大しないことがあるので注意してください。

問い合わせ:農業振興課農業振興係
【電話】0824-73-1131

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