■「こどもを取り巻く現状と課題」
いじめは深刻かつ、命にも関わる放置することのできない重大な社会問題です。
現在も、いじめが原因となって自死に至る場合や傷害事件となるケースなど、痛ましい事件が後を絶ちません。
いじめ加害の背景には、ストレス等、さまざまな要因があるとされています。いじめには、冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、仲間はずれや無視、暴力を伴うもの、本人の意に反したことをさせられたりする等、さまざまな形態がありますが、個々の行為がいじめであるかどうかを判断するに当たっては、被害を受けたこども自身の立場に立つことが重要です。
特に近年では、「ネットいじめ」などど呼ばれるSNS等を悪用した、巧妙かつ陰湿ないじめが多く、これらは発覚しにくいという特徴があります。
また、自らがターゲットとなることを恐れ、いじめに加担したり、見て見ぬふりをするようなこともいじめを許容する雰囲気を生み出しています。
「いじめられる側にも問題がある」と言う人もいますが、いじめを正当化する理由などどこにも存在しません。いじめにあったこどもは悩み苦しみ、自分に非があると思うようになり、その後の心身の成長等にも影響を及ぼす可能性があります。
また、いじめは、当人同士での解決が困難な問題である上に、いじめられたこどもは、周囲の大人に対して、なかなか相談しないことが「いじめ」を潜在化させています。したがって大人は日頃から、こどもの変化を気にかけ、こどもの話に耳を傾けるとともに、学校や家庭、地域社会と連携して解決のための手助けをするよう心掛けてください。
そのうえで、こどもたちにいじめの問題の重大さと人権尊重の大切さをしっかりと伝えていきましょう。
(公益財団法人人権教育啓発推進センターこどもと人権より引用)
こどもたちのための相談窓口:
こどもの人権110番(法務省)【電話】0120-007-110
全国共通・無料ダイヤル24時間こどもSOSダイヤル(文部科学省)【電話】0120-0-78310(なやみ言おう)
問合せ:人権推進課
【電話】0823-43-1635
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