「食中毒」とは、さまざまな細菌やウイルスが付着した食べ物を食べることで起こる健康被害です。「食中毒」と聞くと夏場のイメージが強いかもしれませんが、実は年中発生しています。最も多いのは11月から3月にかけてで、中でもこの時期はノロウイルスによる食中毒が多く発生しています。対策をしっかり行い、食中毒から身を守りましょう。
■食中毒の症状
一般的には、下痢、腹痛、熱、嘔吐などの症状が出ます。何が原因で食中毒が起こるかによって、症状や症状が出るまでの時間はさまざまです。
■食中毒の症状が出たら
脱水を防ぐため、まずはしっかりと水分をとりましょう。嘔吐の症状が激しい間は、無理に飲料を飲むことはせず、落ち着くまで待ちましょう。吐き気がおさまってきたら、少量飲んで様子を見て、また少量飲むといったように、ゆっくり水分補給をしましょう。
また、自分で勝手に判断して薬を飲んだりせず、医師の診察を受けましょう。
■予防のポイント
1 手洗い
家に帰ったとき、調理をするとき、食事をするときなどは必ず手を洗いましょう。
画像出典:政府広報オンライン(https://www.govonline.go.jp/featured/201106_02/#fourthSection)
2 調理器具の消毒
調理器具やキッチンは常に清潔にしましょう。煮沸消毒や塩素消毒液を使うことで、細菌やウイルスを食品につけないようにしましょう。
3 中まで火を通して食べる
肉類、卵、魚介類はよく加熱をしましょう。魚介類の中でも、生食用以外の二枚貝を食べるときは、特に注意してしっかりと中まで火を通しましょう。また、調理済みの食品についても、よく再加熱をしましょう。
4 安全な温度に保つ
冬でも、食品を室温で放置しないようにしましょう。暖房であたたかい室内は細菌が増えやすい環境です。食品は冷蔵庫で保存し、調理済みの食品については、食べる前に必ず再加熱を行いましょう。
5 感染を広げない
体調が悪いときは、調理をしない、させないようにしましょう。食中毒になった人の汚物の処理は以下の手順で正しく行いましょう。
(1)処理中とその後はしっかり換気をする
(2)便や吐いたものを片付けるときは、手袋やマスクを着ける
(3)便や吐いたもので汚れた床や物は、塩素消毒液で消毒する
(4)処理が終わったら必ず手洗いをする
(健康推進課)
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