■大切な人の悩みに気づく「ゲートキーパー」
~3月は自殺対策強化月間です~
新型コロナウイルス感染症の流行により、私たちの生活はさまざまな影響を受けました。健康問題以外にも、自宅で過ごす時間が長くなり家庭問題に発展したり、仕事が減ったことによる経済・生活問題も増大しました。
このような悩みを一人で抱え、自殺に追い込まれてしまう人たちがいます。
○ゲートキーパーとは
悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことをいいます。
大切な人の気になる様子
□元気がない
□悩んでいる
□よく眠れない
□食欲がない・やせた
□飲酒量が増えた
□身だしなみが乱れている
■1 気づき、声かけ
家族や仲間の変化に気づいて、声をかけてみましょう。大切な人が自らいのちを絶つ前に、声をかけ、「一人ではない」ということを理解してもらうことが大切です。
《声掛けの例》
□「元気がないようだけれど、大丈夫」
□「最近、眠れている」
□「良かったら話をして」
■2 傾聴
本人の気持ちに寄り添い、耳を傾けることで安心感を与えます。本人が考えていることや感じていることを否定したり、話をそらしたりせず、尊重して聴くことが大切です。
《良い聴き方》
□無理なく話せる環境で聴く
□心配していることを伝える
□悩みを真剣に受け止める
□話をそらさない
■3 必要な支援につなげる
経済的な問題や、うつ病などの健康問題を抱えている場合は、早めに専門機関に相談することが必要です。本人の理解や承諾を得たうえで、専門家に相談するように促しましょう。そのときに無理に押しつけないことが大切です。つなぐ先が分からない場合は、健康推進課に相談してください。
■4 見守る
相談先を紹介した後も、いつも見守っていることを伝えましょう。一見元気になったように見えても、悩みは繰り返されることがあります。話を聞いてくれたり、一緒に考えてくれる人がいることは、心強いです。
身近な人に元気がなく、声をかけたいけれど、どのように対応して良いか分からない時は、健康推進課に相談してください。また、厚生労働省も相談窓口や自殺対策の取組みについて紹介しています。
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相談窓口一覧
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・広島いのちの電話(24時間対応)【電話】221-4343
・よりそいホットライン(24時間対応)【電話】0120-279-338
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