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おしえて!!歯医者さん

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徳島県吉野川市

■第93回 歯が原因でない歯の痛み
▽質問
日課の夜の散歩をすると、下の両側の歯が強く痛み、胸にも少し圧迫感があります。かかりつけの歯科医院に行ったら、歯が原因ではないと内科受診を勧められました。こういうこともあるのでしょうか。
▽回答
歯の痛みを訴えて来院され、精密検査を行なっても、歯や口の中に原因となる問題点がない場合があります。
これを一般に歯が原因でない歯の痛み「非歯原性歯痛」といい、(1)筋肉や筋膜に由来するもの(2)神経が障害されたもの(3)神経血管性頭痛によるもの(4)心臓の病気によるもの(5)上顎洞(じょうがくどう)の病気によるもの(6)精神疾患によるものなど、さまざまな原因が考えられます。
ご質問の症状を考えますと、左右両側の下の歯に痛みが出ており、胸部に圧迫感がある、しかし、口の中には原因となる虫歯や歯周病などがないということで、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患が原因となって、歯の痛みが生じている疑いがあります。
内科受診を勧められたのであれば、早急に、循環器科など心臓の専門家の診察を受けられたほうがよいでしょう。
虚血性心疾患の発作時、患者の半数弱に顔面の痛みが、20人に1人は歯の痛みが生じると報告されています。
心疾患による歯の痛みの特徴は、胸の痛みや不快感と連動した強い歯の痛みであること、圧迫痛や灼熱痛であること、左右どちらかでなく両側が痛むことが多いこと、運動や食事がきっかけで歯の痛みが生じ、安静にしていると数分で痛みが和らぐこと、などがあります。まれに歯の痛みのみ現れることがあります。
歯が痛むのに、不可逆的な歯を削るような治療をしないで、他科を紹介したり、経過観察することが最善である場合があります。
詳しくは、かかりつけの歯科医院で、ご相談ください。

▽吉野川市歯科医師会
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市長公室【FAX】22-2244【メール】m-koushitsu@yoshinogawa.i-tokushima.jp

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