■内藤市長からのメッセージ
徳島市は、これまでに「燃やせるごみ」から「分別頑張ったんやけど、燃やすしかないごみ」への名称変更、官民連携でのエコステーションの新設、CO2(しーおーつー)削減チャレンジ事業所の認定など、誰もが参加しやすい多様な取り組みを通して、脱炭素社会の実現に積極的に取り組んでまいりました。
近年、地球温暖化が原因と考えられる気候危機により、国内のみならず世界各地において、過去に経験したことがないような猛暑や集中豪雨などの気象災害が発生しており、私たちの生活にも大きな影響を及ぼしています。
特に、地球温暖化問題については、国において、2050年までに温室効果ガスの排出量をゼロにするカーボンニュートラルの実現を目指すこととしております。こうしたことから、徳島市においても、昨年12月に、2050年までに徳島市の二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を宣言いたしました。
SDGs(えすでぃーじーず)未来都市として、徳島市民の皆さまが安心して、これまでどおりの暮らしを続けられるよう、また、未来を担う次世代にこの豊かな自然環境を引き継いでいくため、市民や事業者の皆さまと一緒になって全力で取り組んでまいります。
○温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするとは?
二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量(人為的なもの)」から、植林・森林管理などによる「吸収量(人為的なもの)」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることです。
■徳島市の脱炭素への取り組み
○「分別頑張ったんやけど、燃やすしかないごみ」への名称変更ごみの分別意識を高め、ごみ減量化と資源の再利用化を図ることを目的に「燃やせるごみ」の名称を変更。
○生ごみ(なまごみ)処理容器「キエーロ」の普及促進
生ごみ(なまごみ)処理容器「キエーロ」購入費を一部補助。「キエーロ」は黒土中に含まれるバクテリアの力を利用し生ごみを分解・消滅させます。
○再生可能エネルギーの導入促進
再生可能エネルギーである太陽光発電設備を市の施設に導入するとともに、住宅向けの設置費用を一部補助。
○エコライフカレンダー
毎日の暮らしの中で、すぐにできる地球温暖化対策を紹介する「エコライフカレンダー」を作成。
○CO2(しーおーつー)削減チャレンジ事業所の認定
二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出削減につながる活動に積極的に取り組む12団体を「徳島市CO2(しーおーつー)削減チャレンジ事業所」として認定。
○官民連携でのエコステーションの新設
気軽に資源物を持ち込める施設として、新平和製紙有限会社との連携により、南田宮に徳島市認定田宮エコステーションを新設。
■私たちも!今からできる!ゼロカーボン!
二酸化炭素などの温室効果ガスは、私たちの暮らしに欠かせない自動車や電化製品を使用することで排出されます。身近なところからコツコツと始めることでゼロカーボンにつながりますので、市民の皆さま一人一人が今からでも取り組めることを紹介します。
○ごみの分別意識を高めよう!
徳島市の「分別頑張ったんやけど、燃やすしかないごみ」の中で一番多いのが、「紙類」で全体の約4割を占めています。正しく分別することで「ごみ」は「資源」に変わります。エコステーションなどを積極的に利用し、ごみ減量への取り組みを始めてみましょう。
○「てまえどり」をしよう!
「てまえどり」とは購入してすぐ食べる場合に、販売期限の迫っている商品を積極的に選ぶ消費行動のこと。販売期限が過ぎて廃棄されることによる食品ロスを削減するため、積極的に「てまえどり」を行いましょう。
○環境保全活動に参加しよう!
ごみ拾いの活動や植樹などの環境美化活動へ積極的に参加し、豊かな自然を守りましょう。
○節水・節電を心がけよう!
水の流しっぱなしはやめましょう。エアコンは服装などによる調節や室内空気を循環させるなどして適度な室温で使用し、定期的なフィルター清掃も行いましょう。
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