子どもの権利とは、すべての子どもが生まれながらに持つ基本的人権のことです。子どもが毎日安心して健やかに成長するために欠かせないものです。
「子どもの権利条約」は、世界中のすべての子どもたちの権利(人権)を定めた国際条約です。4つの原則に基づき、子どもたちの生存、発達、保護、そして意見表明の権利が保障されています。これらの原則は日本の子どもに関する基本的法律である「こども基本法」にも取り入れられています。
■子どもの権利条約の4つの原則
「子どもの権利条約」には、4つの原則があります。この4つの原則は、それぞれ条文に書かれた権利であると同時に、条約で定められているほかの権利を考えるときに、常に合わせて考えることが大切です。
詳しくは本紙右のQRコード「unicef子どもの権利条約」をご覧ください。
▽差別の禁止
すべての子どもは、子ども自身や親の人種や国籍、性、意見、障がい、経済状況などどんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障されます。
▽子どもの最善の利益
子どもに関することが決められ、行われる時は、「その子どもにとって最もよいことは何か」を第一に考えます。
▽生命、生存及び発達に対する権利
すべての子どもの命が守られ、もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療、教育、生活への支援などを受けることが保障されます。
▽子どもの意見の尊重
子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、大人はその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。
■子どもの権利を守るために、大人ができること
子どもの権利を守ることは、家庭や学校だけでなく、地域社会や全ての成人の責任でもあります。大人が子どもの権利を大切にすることは、子どもが自分の人生を選び自信と誇りを持ち生きていくよう励ますことにつながります。
一人ひとりが子どもの権利を尊重し、支えることで、より安全で健全な社会を築くことができます。
▽子どもの頑張りを認めよう
上手くいかなかったときも挑戦したことや頑張れたところを見つけて褒めましょう。
▽子どもが安心できる環境をつくろう
信頼している大人が見守る環境では様々なことにチャレンジできます。
▽思いやりの心を伝えよう
子どもの気持ちの伝え方や相手がどう思うかを学び成長する過程を見守り支援しましょう。
▽子どもの思いを受け止め、気持ちをくもう
子どもの言葉や表情、しぐさから思いを受け止めることで子どもの気持ちに寄り添い、一緒に考え支えることも大事です。
町民一人ひとりが相手を思いやり、多様な価値観を認め合う社会をめざしましょう。
「心温かい人々が暮らす、にぎやかな過疎の町」美波町であり続けるために人権について考え守っていくことがまさに、“にぎやかそ”美波町まちづくりにつながります。このコーナーでは人権に対する思いを掲載していきます。
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