みなみの海のいきもの図鑑(ずかん)

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太平洋(たいへいよう)に面する美波町では多くの生き物たちが生息(せいそく)しています。このコーナーでは実際(じっさい)に撮影(さつえい)してきたリアルな写真と共にいろんな生き物たちをご紹介(しょうかい)します!

■アオウミガメ
大浜海岸にはアカウミガメが産卵をしにやってくることが知られていますが、美波町沿岸ではアオウミガメが目撃されることがあります。日本におけるアオウミガメの主な産卵地は屋久島以南の琉球列島や小笠原諸島などです。写真のアオウミガメは2023年2月に千羽海崖付近の海中で撮影したものです。岩陰で休んでいたのかこちらの気配に気づいてひょっこり出てきたところです。他のダイバーによると数日同じ場所にいたそうです。おそらく同じカメが休憩場所にしていたのでしょう。美波町沖の他の場所や季節にもアオウミガメを目撃することがあり、頭を岩穴に突っ込んで休んでいたりダイバーの近くを通り過ぎることもあります。因みにアオウミガメの甲羅は全体的に黒っぽく、アカウミガメと比べると前肢がやや長くて頭が小さいのが特徴です。アオウミガメは草食傾向が強いので、ひょっとしたら海藻でも食べに美波町の海に立ち寄るのかもしれませんね。
ダイバー：長楽美保