■3月3日は「耳の日」です高齢者の聞こえについて
ご家族から「耳の聞こえが悪い」と指摘されたり「耳が遠くなったな」と感じたりすることはありませんか?高齢になると多くの方が経験する「難聴」について説明します。
高齢者の難聴は「感音性難聴」が主体です。年齢とともに内耳にある音を感知する有毛細胞が減少することに伴い、高音域を感知する力や音の微妙な周波数の違いを聞き分ける力が低下し、脳に届けられる「音の情報」が少なくなるせいで、言葉の内容を認識するのに時間がかかるようになってしまいます。
また、感音性難聴は、音が小さく聞こえるとともに、言葉が不明瞭になり大きな音が響いたり、ひずんだように聞こえたりします。
▽難聴の有病率
70代男性で5人に1人、女性で10人に1人が中等度難聴(日常生活に支障がある)と言われています。
▽難聴の初期症状
・TVの音が大きくなった
・耳鳴りがする
・体温計などの電子音が聞こえない
・話す声が大きくなったなど
▽難聴の方への対応
・普通よりやや大きい声で話す
・高い音が聞き取りにくいので、やや低めの声で話す
・ゆっくり話す
・短い単語で、はっきり話す
・なるべく静かなところで話す
・メモを渡したり、復唱して理解していることを確認する
必要に応じ、補聴器を使用しましょう。
補聴器は主に、耳栓・マイクと増幅器、スピーカーから構成されており、マイクで集めた周囲の音を大きくして、耳の中に伝えるという音声増幅機能を持つ器具です。
補聴器を使用することで、100%聞こえが良くなるとはいえませんが、うまく使用していけば、聞こえの問題だけでなく認知機能の低下や抑うつ状態になるのを防ぐことにつながります。
気になることがあれば、耳鼻咽喉科などで医師に相談しましょう。
問合せ:阿波市地域包括支援センター
【電話】0883-36-6543
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