■認知症になっても安心して暮らせる町に
◇認知症を知る
年を取れば誰でも「もの忘れ」をするようになりますが、認知症は脳の病気です。記憶や思考などの能力が少しずつ低下して、日々の生活に支障が出るようになります。
普通のもの忘れ:体験の一部を忘れる
・ヒントがあれば思い出せる
・もの忘れの自覚がある
・人や場所はわかる
認知症によるもの忘れ:体験全体が抜け落ちる
・ヒントがあっても思い出せない
・もの忘れの自覚がない
・人や場所までわからなくなる
※詳細は本紙をご覧ください。
◇認知症をケアする
家族や友人などの身近な人が認知症の人を理解した接し方や関わり方を心がけ、地域住民や医療・介護従事者などの「地域の見守りと手助け」があれば、認知症の人は穏やかに自分らしく生きられるようになります。
挨拶や声かけなどの見守り・手助けがあれば、認知症の人とその家族も安心してまちに出ることができます。地域のみなさんのちょっとした勇気・優しさが認知症になっても安心して暮らせるまちづくりにつながります。
◇認知症を予防する生活習慣
(1)運動
運動には健康寿命を延ばすさまざまな効果があり、脳の働きを活発にするなど認知症予防にも役立ちます。怪我をしにくい有酸素運動がおすすめです。
(2)知的活動
脳も、筋肉などと同様に使えば使うほど鍛えられ活性化します。新聞や本を読む、趣味を持つなど自分の関心に合わせて活動しましょう。
(3)コミュニケーション
積極的に外出して人とふれあい、話をすることで、脳は活性化します。常に社会との接点を持ち、人との絆を大切にしましょう。
◇不安な時は相談してください
「こんな時はどうしたら良いの?」と不安になった時は『地域包括支援センター』にお気軽にご相談下さい。
問合せ:生名総合支所内
【電話】76-2261
◆2月に立石港務所において『認知症パネル展』を開催しました!
上島町地域包括支援センターでは、毎年、認知症に関する普及啓発事業として『認知症パネル展』を開催しています。このパネル展では、「認知症になっても安心して暮らせるまち上島」をテーマとして認知症に関する展示や認知症サポーターとなった中学校3年生からのメッセージなどさまざまな展示をおこなっています。
今年は地域包括支援センターで実施している認知症に関連する他の事業についても展示し、紹介しました。今後も実施予定ですのでぜひ一度お越しください。
◆『ユマニチュード(R)』をご存じですか
ユマニチュードとは、認知症ケアの新しい技法として注目を集めているケア技術で、「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの柱を用いてケアをおこないます。2月25日(日)に、町内の介護従事者を対象に「優しさを伝えるケア技術ユマニチュード」と題して研修会を開催しました。ユマニチュード認定チーフインストラクターの森山由香先生にお越しいただき、約40名の介護従事者が認知症ケアについて学びました。すぐに実践できるような大変参考になる内容で、学びを深め合うことができました。
問合せ:
・生名支所健康推進課【電話】74‒0911
・魚島保健福祉センター【電話】74-1120
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