■延ばそう!健康寿命
「健康寿命」という言葉をご存じですか?
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を指します。現在、日本人の健康寿命と平均寿命には男性で約9年、女性で約12年の差があり、寝たきりや認知症などによって日常生活に制限がかかる期間があることを示しています。健康で自立した生活を長く続けるためにも、健康寿命を延ばすことが大切です。
年齢とともに生じる心身の衰えのことを「フレイル」といいます。この状態が長く続き、悪化すると、要介護や寝たきりの危険性が高まるので、フレイル予防のポイントを踏まえて、毎日の生活を送ってみましょう。
◇身体的フレイル
体を動かす機会が少なくなったり、食事量が減って栄養が行きわたらなくなるなどして、筋力低下をはじめとする筋肉、骨、関節などの運動機能や身体機能が衰えることを身体的フレイルといいます。
身体的フレイルの予防・改善には、適切な栄養摂取と運動が必要です。食事面では肉や魚、卵など、タンパク質をしっかりと摂るようにしましょう。また、筋力維持のために簡単な筋トレやウォーキングを行うよう心がけましょう。
◇口腔フレイル
口は、食べ物を噛んで飲み込む役割、言葉を伝えたり笑ったりするコミュニケーションの役割など、さまざまな役割を担っていますが、それらの機能が衰えることを口腔フレイルといいます。
口腔機能が衰えると、柔らかい物しか食べられなくなったり、誤嚥してしまったりと、生活上での問題が引き起こされます。歯ブラシやデンタルフロスなど自分に合った道具を使って口腔清潔に努め、家族や友人との会話で楽しく口の筋肉を鍛えましょう。
◇心理的・認知的フレイル
やりがいや生きがいを失って無気力になったり、認知機能が低下したりする精神的な衰えのことを心理的・認知的フレイルといいます。
配偶者を失くすことや定年退職などが要因となることが多く、人と話す機会を失うことによって、不安やストレスをためこみやすくなります。体の不調や将来への不安など、悩みをためこまずに家族や友人に話してみましょう。
◇社会的フレイル
外出せず見た目を気にしなくなるなど、社会とのつながりが希薄になることによって生じるものを社会的フレイルといいます。
社会的フレイルの予防には、人とのつながりが最も効果的です。地区の集まりに参加したり、家族で食事をする機会を週1回作るなど、社会や家族と接する機会を増やしましょう。
問合せ:
・生名支所健康推進課【電話】74‒0911
・魚島保健福祉センター【電話】74-1120
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