■上黒岩遺跡収蔵庫の設置
昭和46年5月27日に国史跡に指定された上黒岩岩陰遺跡は、「文化の里」として整備されることになります。当時の愛媛県における重要な文化政策の一つでした。
旧山中家住宅についても、文化の里整備事業の一環として、別子村から移築されることになります。
文化の里整備事業の大きな目玉が上黒岩岩陰遺跡であることは言うまでもなく、「縄文遺跡として国指定史跡となった上黒岩遺跡の出土品を収蔵し、かねて研究者のために出土品を展示する収蔵庫」を建設する方針が立てられました。
昭和48年10月に文化庁に補助事業の申請を行い、収蔵庫建設にむけて、さまざまな取り組みが行われます。
収蔵庫の設置とともに、標識の設置、用地買収、公衆便所の工事や収蔵ケースの購入など計画が一気に進みました。(遠部)
▽学芸員のつぶやき
現在の状況とはかなり違っていることに改めて驚かされます。遺跡のかなり上の方まで畑が広がっています。こうした開墾にともなって遺跡が発見されたのは奇跡的ともいえます。
問合せ:久万高原町教育委員会(上黒岩考古館)
【電話】21‒0139
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