■博物館周辺のテントウムシたち
先月20日に、今年度1回目のミュージアム・トークを久万高原天体観測館にて実施しました。山岳博物館からは「星」にちなみ、テントウムシについて熱く解説しました。トークでは身近なテントウムシの星模様について語りましたが、今回はぜひこの時期に探したい種類を紹介します。
その名はカメノコテントウ。黒い翅に独特の赤い模様が特徴的で、1cmを超えるその大きさは、テントウムシとは思えない迫力です。この虫はクルミの葉を食べるクルミハムシの幼虫などをエサにします。そのため、クルミの葉に止まっていることが多いですが、クルミ類は樹高20m以上に達することもあるため、探すのは少し難しいです。そこでオススメなのが越冬している今の季節。スギやヒノキなどの樹皮のすき間で越冬することが多く、夏よりも見つかりやすいです。家の外に出しっぱなしにしているベニヤ板やブルーシートなどのすき間に潜り込んでいることも。おなじみのナミテントウの集団に混じって越冬していることもあるので、活発に動き始める春までにぜひ探してみてください。(安田)
▽学芸員のつぶやき
小学生の頃に面河山岳博物館を訪れた際、玄関前にカメノコテントウがいて、とても感動したのを覚えています。学芸員となった今でも、見つけると少し嬉しくなるテントウムシです。
問合せ:面河山岳博物館
【電話】58‒2130【HP】http://www.kumakogen.jp/site/omogo-sangaku/
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