ひと・里・森がふれあい ともに輝く 元気なまち
~地域が手をとりあい まちを次代へ~
1 魅力ある産業づくり(産業)
2 安らぎとふれあいのある社会づくり(保健・福祉)
3 次代へつなぐ人づくり、里づくり(教育・文化)
4 自然豊かで魅力あるまちづくり(環境・定住・社会資本)
5 みんなが参加する地域のつながりづくり(行財政)
■久万高原町長 河野忠康
本町においては、町民の生活は徐々にコロナ禍前に戻りつつありますが、地域経済やコミュニティ活動が停滞した約3年間の影響は決して小さなものではありません。人口減少や少子高齢化に拍車がかかる中、限られた財源を有効に活用して、質の高い行政サービスを提供できるよう、町民のニーズを的確に把握し、自助共助の仕組みづくりを強化しながら、安心して住み続けられるまちづくりの実現を目標に、「第2次久万高原町総合計画」に掲げる政策目標を軸とした「ひと・里・森がふれあい ともに輝く 元気なまち」を目指した予算編成を行いました。
1 魅力ある産業づくり(産業)
農業では、農業公園研修生等の新規就農者に対する資金面・技術面の支援を継続実施するほか、新たに、定年退職等を機に就農される方に対して、資材購入費などの補助を行う「定年等新規就農者支援事業」を実施します。また、耕作放棄地防止対策などを目的として農業機械等購入費の助成を行っている「稲作受託者等支援事業」については、予算を拡充して実施いたします。
林業では、森林環境譲与税を活用し、森林整備事業、担い手確保事業を継続するとともに、新たに久万林業の伝統的な技術を有する人材を育成する「林業経営人材育成事業」を実施します。また、原木の安定的な流通を目的として木材加工流通施設の整備に対する支援を行います。
商工観光では起業、事業継承等に対する補助事業を継続して行うほか、日帰り型から滞在型への観光スタイルの定着を促す「滞在型・体験型観光客誘客促進事業」を実施し、町内全体の観光振興を図るとともに、海外からの観光客にも配慮した案内看板の整備などを行ってまいります。
2 安らぎとふれあいのある社会づくり(保健・福祉)
県・市町が連携して取り組むえひめ人口減少対策総合交付金などを活用して、結婚新生活や子育てについての経済的支援を行うほか、妊娠期から出産・子育てまでのさまざまなニーズに即し、SNS・アプリを活用して必要な支援につないでいく伴走型相談支援を充実させてまいります。
また、ご好評をいただいております高齢者および障がい者移動支援事業につきましては、交通利用券の交付方法などについて改善を行い、引き続き1カ月2000円の利用券の交付を実施いたします。
なお、昨年度から開始しました50歳以上を対象にした帯状疱疹ワクチン接種費用の助成については、多くの方にご利用をいただいており、こちらも引き続き実施してまいります。
3 次代へつなぐ人づくり、里づくり(教育・文化)
上浮穴高等学校において、令和6年度から開始する久万高原町独自の「公営塾」にかかる費用を計上いたします。また、同校が取り組み、高い評価を受けている総合的な探求の時間「くまたん」を支援する「森からはじめる未来づくり事業」を継続して実施します。
町内の施設整備では、ラグビー場法面保護工事にかかる予算を計上しております。
4 自然豊かで魅力あるまちづくり(環境・定住・社会資本)
まちの魅力を積極的に発信し、移住者の増加に努めるとともに、町内に在住する若者の定住を目指し、住宅改修費用の一部を補助する「定住促進住宅改修支援事業」を新たに実施します。
また、安心で安全な暮らしのために、道路・河川などの整備・維持管理にかかる予算や、昨年の梅雨前線豪雨による災害復旧工事にかかる予算も計上しております。
5 みんなが参加する地域のつながりづくり(行財政)
地域課題の解決に取り組む地域運営協議会に対し、活動の支援を継続するほか、よりきめ細やかに住民ニーズに対応していけるよう集落支援員の増員を計画しております。
また、来年度、町村合併20周年を迎えることから、記念事業として記念式典や記念誌の発行などを予定しており、これらにかかる予算も計上しております。
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