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【ふるさと魅力発信】面河山岳博物館

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愛媛県久万高原町

■大きいオスと小さいオス
みんな大好きカブトムシが現れる季節。7cmを超す大きなものから消しゴムサイズの小さなものまで、同じ種類と思えないほど大きさに違いがあります。
この違いは、幼虫の時にどれだけ良いエサを食べることができたかによって決まります。体の大きなオスは、角を使ったケンカで勝ちやすくなるため、エサやメスを独り占めしやすいメリットがあります。では、体の小さなオスはどうするのでしょうか。
実は小さなオスは、大きなオスの隙をついて、エサやメスを横取りすることが知られています。細かく動き回ることができるため、直接ケンカにならないように行動するのです。
また、大きいオスにはそれなりのデメリットも。それは、カラスなどの天敵に襲われやすいことです。昆虫の中でもカブトムシは体が大きく動きが遅いです。特に体の大きなオスほどカラスなどの天敵によく捕食されていることが近年明らかになりました。
今月から始まる特別展「真・カブトムシ」では、近年明らかになったばかりの生態を中心にカブトムシについて解説します。きっと新たなカブトムシの発見があると思います。 (安田)

▽学芸員のつぶやき
これまでたくさんカブトムシを見てきましたが、角の大きなカブトムシを見つけると、ついつい手が伸びてしまいます。ぐっと我慢して、オス同士のケンカや他の虫との関係性を観察したいです。

問合せ:面河山岳博物館
【電話】58‒2130【HP】http://www.kumakogen.jp/site/omogo-sangaku/

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