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令和5年度 全国学力・学習状況調査における調査結果(2)

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愛媛県伊方町

■児童生徒質問紙調査(全国の平均回答率との比較:肯定的な回答)
▽小学校

▽中学校

●1.結果の分析
▽小学校
・国語は、全国平均を下回り、算数は、全国平均をやや上回っている。
・国語は、「話すこと・聞くこと」が今年度も全国平均を下回った。また、「情報の扱い方に関する事項」・「書くこと」においても全国平均を下回っている。特に、「情報の扱い方に関する事項」については、全国平均を約10点も下回っており、今後の課題である。
・算数は、数と計算の学習及びデータの活用が若干上回っているが、「図形の学習」では、全国平均を下回っている。
・児童生徒質問紙調査では、「将来の夢や希望を持っている」の項目が、全国平均を上回り、昨年度に引き続き改善の傾向にある。昨年度の課題である「自分にはよいところがある」の項目は、全国平均を上回っており、改善の傾向がみられる。「平日の読書は30分以上である」の項目が、昨年度に引き続き全国平均を下回っているが、学校や家庭において、読書をする環境は整っている。また、国語、算数について「よく分かる」項目が全国平均を上回るが、教科に対する結果に結び付いていない。

▽中学校
・国語は、全体的に全国の平均正答率をやや上回っている。「書くこと」と「情報の扱い方に関する事項」の項目は、全国平均を下回っている。
・数学は、全ての項目について全国平均を下回っている。昨年度に引き続き、特に「数と式の学習」に課題がある。
・英語は、「聞くこと」と「書くこと」の項目は全国平均を下回っている。読み取り後に自分の考えを加えて答える問題が課題である。
・児童生徒質問用紙では、「朝食を毎日食べる」と「家において自分で計画を立てて勉強している」の項目は、全国平均を上回り、改善されている。一方、昨年改善されていた「将来の夢や目標をもっている」「自分にはよいところがある」が下回り、また「学校に行くのは楽しい」が大きく全国平均を下回っている。

●2.改善方針
▽小学校
・国語では、「話すこと・聞くこと」について力を伸ばす指導を継続する。話し手の意図を捉えて聞き、自分の考えをまとめる力を伸ばす指導の工夫に努める。
・算数では、ICT機器や図形を効果的に処理できるアプリを活用するなどして「図形」及び「変化と関係の学習」について理解を促す指導を継続する。
・学校や家庭において、平日に読書や新聞を読むことに親しむことができるよう啓発をし、読書の習慣を付ける。また、日々の授業を大切にし、学習内容の定着を図る。

▽中学校
・国語では、文章を読んだり書いたりする際に、内容のつながりや関係性を理解する力を付ける。
・数学では、基礎・基本的な事項を身に付ける。その上で、活用能力の向上にも努める。
・英語では、ある程度の量の英文を読んで、自分の考えや思いを伝えられる表現力と語彙力を高める。
・学校や家庭において、明確に目標を設定して生活を充実させ、自己肯定感を高める。日記指導や個別相談などで生徒の悩みに寄り添う機会を増やす。

▽小中共通及び家庭・地域との連携
・学校生活全般において、「話す・聞く・書く」力を高める。
・学校や家庭において、平日にICT機器を活用した学習を定着させる。

●3.具体的な取組
▽小学校
・国語では、読み取り方や考えのまとめ方の具体的な指導を継続するとともに、各教科等を通して、自分の考えを持って話し合う場を設定し、対話的な授業の実践に努める。また、思考を整理するための「聞く活動」「書く活動」を効果的に取り入れ、文章構成の基本形を指導する。
・算数では、タブレットや電子黒板等を活用し、視覚の情報をうまく取り入れて図形に関する授業を改善する。基礎・基本の定着を図るとともに、これまで同様に考え方を図や式を使って説明する学習を行う。また、補充学習やドリル学習を繰り返し行い、個別指導の時間を確保し学習理解度の向上を図る。
・家庭での読書を充実させるため、家庭と連携を図りながら、学校図書・町立図書館・EILSのみきゃん通帳を活用したり、読書する時間を意図的に作ったりして、読書の楽しさを伝え、読書の習慣化を図る。
・学習内容の理解度を高め定着を図るために、授業後のアンケート、テスト後の到達度などの分析をし、指導に生かす。

▽中学校
・国語では、目的によって情報をきちんと分析し内容を読み取る練習や文と文のつながりを意識した作文の練習を行う。
・数学の記述式の問題では、空欄を利用して解答をパターン化させ説明することに馴れさせる。図や式を利用しながら説明する機会を増やし、数学的な見方・考え方を身に付けさせる。
・英語において、小テストを実施し、基礎的・基本的事項の定着を図る。また、会話の時間を増やし自分の思いや考えを即座にまとめて話す力を付ける。
・生活においては、学習や学校行事などで達成可能な目標を設定させ振り返りを大切にする。頑張りを認め合うことで、達成感・自己肯定感を高める。

▽小中共通
・一人一台タブレットを効果的に活用し、学習意欲や視覚による学習の理解度を高める授業を行う。
・発達段階に応じて新聞を活用したり、集会や交流学習等で対話的な活動を取り入れたりして、話すこと・聞くことの力や表現力を育てる。
・町立図書館や電子新聞などを利用し、家庭での読書の習慣化を図る。

▽家庭・地域の皆様へ
・結果にこだわることではなく、過程の頑張りを認め、励ましてください。褒められることで、意欲が高まります。「よく頑張っているね」とお子さんに声掛けしてください。
・読書は、文字に親しみ、語彙を豊かにしたり、感性を磨いたりすることのできるすばらしいものです。家庭でも、ぜひ親子読書に親しんでみてください。
・挨拶は、人と人とをつなぐとても大切なものです。家庭・地域・学校において、気持ちのよい挨拶を交わしていきましょう。

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