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佐田岬民俗ノート 228

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愛媛県伊方町

■半島の校章
皆さんは母校の校章をご存知でしょうか?卒業式や運動会の時、校旗に大きく描かれているあのマークです。昭和40~50年代にかけて佐田岬半島の各小学校では校章が制定されていきました(多くの学校では同時に校歌も制定されています)。今回は半島の小学校のユニークな校章を3つご紹介します。
まず豊之浦小学校の校章です。4つのカタカナの「ト」が「小」という字を囲み、「ト四小」→「トヨ小」→「豊小」を表しています。また、トの字の形は豊之浦地区で盛んな四つ張網のトロール船の形を、小の字は魚を表し、トロール船が魚を囲んだ状態を表しています。
つづいて佐田岬小学校の校章。佐田岬小学校は串小学校と正野小学校が統合した平成17年に開校し、同年に校章が制定されました。この校章は佐田岬灯台を上からデザインし、打ち寄せる波と海を照らす光をイメージしているそうです。また、灯台の光は児童自身の輝きを願うと共に、まわりのみんなを明るく、幸せにする存在となってほしいとの願いが込められています。佐田岬灯台がある地区ならではの校章です。
最後に名取小学校の校章です。名取小学校の校章は正式に制定されてはいませんが、名札や校旗に使用されていたそうです。「名」の字をなんとも愛くるしい鳥が囲んでいるこの図。「名」「鳥」→「なとり」→「名取」ということなのでしょうか。とてもおもしろい校章です。
このように町内のほとんどの小学校にはそれぞれ校章があり、その一つ一つに様々な想いや願いが込められています。そのデザインや意味を考えてみると、とても奥深くおもしろいですね。

参考文献:西宇和郡校長会発行『戦後西宇和教育史』1992年、各小学校沿革誌、閉校記念誌

現在開催中の企画展では町内の小学校の校章や、各学校で使用されていた校旗を展示しています!

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