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人権学習シリーズ 380

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愛媛県伊方町

■『人権対策活動について』
総務課人権対策係 主事 城岡陽向

人権対策係では、人権啓発活動や研修など、毎年多くの活動を行っています。その中でも今回は、毎年実施している三つの内容を紹介します。
一つ目は、「人権の花運動」についてです。この活動は、町内の各保育所や小学校にチューリップなどの球根を配布し、子どもたちが育てた花を町内の高齢者施設などに贈呈する活動です。協力して花を育てることで情操を豊かにし、命の大切さや友達と仲良く、思いやりのある心を育んでもらうことを目的に実施しています。昨年度は、感染症対策が緩和されたことから、園児が直接、高齢者施設の方々に花を贈呈しました。その際、高齢者の方がとても嬉しそうにされており、園児と高齢者の方との心温まる交流を図ることができ、今後も継続して実施していきたいと考えています。
二つ目は、毎年夏に実施される「きなはいや伊方まつり」での啓発活動です。人権対策係で作成した啓発物品をまつり会場で配布しています。昨年は、町内各小学校から募集した人権標語の最優秀作品を記載したタオルを配布しました。また、子ども向けに、人KENまもる君や人KENあゆみちゃんのキーホルダーや塗り絵・鉛筆セットなども人権擁護委員の方々と一緒に、人権啓発タオルと併せて配布しました。この活動は来場者の方から非常に好評であり、小さい子どもたちにも人権について触れていただける非常に良い機会だと思っています。
三つ目は、伊方町役場の全職員を対象として実施する「職員人権研修」です。この研修は、行政職員に必要な人権感覚・意識の向上を目的に平成三十年度から毎年実施している研修です。毎年様々な方に講師をしていただき、役職ごとに年間4回実施しています。昨年実施した研修の中には、令和5年6月23日に「LGBT理解増進法」が施行されたことを受け、「LGBTQ」や「LGBTQ+(プラス)」をテーマに研修を実施しました。研修では、現代の社会情勢にあわせた内容で実施しています。様々な研修を実施していく中で、伊方町職員全体のより一層の人権意識の向上を目指しております。
今回紹介した活動の他にも様々な活動を行っています。また、「『誰か』のことじゃない」という言葉を耳にしたことがありますか。この言葉は、法務省の人権擁護機関が掲げる人権啓発のキャッチコピーです。この言葉のとおり、人権は「誰か」のことと捉えるのではなく、「自分のこと」と捉えて考えることが重要です。人権は、一人ひとりの問題であり、互いに尊重し合い、ともに生きる社会の実現を構築することが重要です。
差別や偏見のない明るい伊方町を目指して、今後も引き続き取り組んでまいりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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