■性の多様性を考える
~身近にいないのでなく、気がついていないだけ~
生涯学習課 社会教育指導員 井上 安則
◆世の中には「男性」と「女性」しかいない?
これまでの学校や地域では、多様な性について学ぶ機会がなかったため、人は「男と女のどちらか」で「異性を好きになる」が当たり前という考えをもつ人が多くいると思います。しかし、人間の性は、2つのパターンに分けられるほど単純なものではありません。
◆当事者は何に困っているの?
・偏見によるいじめ、暴力…
・自尊感情、自己肯定感の低下…
・トイレや更衣室が性別で分かれている…
私たちが気づいていないだけで、身近に傷ついている人がいるかもしれません。
◆誰もが「自分らしく」生きられる社会へ
昨年6月には、LGBT理解増進法が施行されました。また、来年度から小学校の保健体育で使われる教科書でも、LGBTなど、性の多様性について取り上げられ、記述も大幅に増えます。
差別や偏見をなくし、誰もが「自分らしく」生きられる社会にしていくために、理解を深め、各学校や職場などで多様な性を認めることのできる環境をつくっていくことが大切です。
○LGBTとは
L レズビアン…女性の同性愛者
G ゲイ…男性の同性愛者
B バイセクシャル…両性愛者
T トランスジェンダー…身体と心の性が一致しないため、身体の性に違和感を持つ人
さまざまな調査から、人口の約5%(20人に1人)はLGBTであると推定されています。
(LGBT以外の性的少数者も含めれば約8%)
■2/10(土) 八幡浜市人権・同和教育研究大会
人権・同和教育を積極的に推進することを目的とします。
○分科会 9:30~11:50
会場:
第1分科会 ゆめみかん 2階サブホール
(報告者…保内保育所、日土地区公民館)
第2分科会 市役所保内庁舎 3階大会議室
(報告者…川之石小学校、整体師)
第3分科会 ゆめみかん 1階大ホール
(報告者…八幡浜高校、生活支援コーディネーター)
○全体会 12:50~15:20
会場:ゆめみかん 大ホール
内容:
(1)人権尊重作文発表・動画メッセージ作品上映
(2)講演「“生きる”を考える」
~数々の苦難を乗り越えた先にあるもの~
人生を奏でる講演家 さくらいりょうこさん
問い合わせ:教育委員会生涯学習課
【電話】22-3111 内線2253
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