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愛媛県内子町

■ふるさとの風景と思い出を十七音に「内子町小・中学生俳句大会」
「第8回内子町小・中学生俳句大会」(内子町教育委員会主催)の表彰式が12月17日、共生館で行われました。町内全ての小中学校から995句の応募があり、最優秀賞8句、優秀賞46句、入選28句が選ばれました。式では受賞者に賞状が贈られた他、選句者を務めた町内俳句会の代表者や教員、夏井いつきさんの講評が述べられました。
ここでは最優秀賞に輝いた子どもたちの俳句と、選句者の講評を紹介します。
〔俳句は本紙またはPDF版をご覧ください〕

◆内子町教育委員会選 選句者の講評
○五十崎小1年 橋本結愛(ゆあ)さん
夏休みに新しい消しゴムが丸くなるまで使って、よく勉強したんだなということが分かります。いつの間にか小さくなった消しゴムに焦点を当てた、作者の目の付け所が素晴らしいと思います。

○内子小6年 髙岡海成(かいせい)さん
12本のろうそくを吹き消し、切り分けたケーキを家族でいただく幸せ。12歳として自覚も生まれ、楽しいことがいっぱいありそうな夏休みです。「ケーキで始まる」の措辞で、誕生日と夏休みのうれしさが伝わります。

○内子中3年 松元ことはさん
おばあちゃんと作者とのほのぼのとした関係が分かる句です。「ひょいっと」という言葉で、おばあちゃんの手品のような所作を表現しています。作者はきっと「ただいま。ありがとう」と笑顔で受け取っているのでしょう。

◆夏井いつき選 夏井先生の講評
○五十崎小1年 青木景吾(けいご)さん
「ろけっとみたいな」がいいですね。やって来た波を体中に受け止めたのでしょう。ぎらぎらとまぶしい海の光や、かたくとがった波の形や、波に体ごとさらっていかれる勢いがありありと伝わってきます。

○天神小4年 石井智萌奏(ともか)さん
朝顔が次々とひらいてゆく、すがすがしく気持ちの良い朝です。朝日を受けてみずみずしい朝顔の美しさと、洗ってきれいになったスニーカーが乾いてゆく気持ちよさが、健やかに取り合わされています。

○天神小6年 山田心陽(こはる)さん
「5コース」を泳ぐ選手を応援しながら、飛行機雲も一緒に声援を送っているように感じたのかもしれません。プールをぐんぐん泳ぎ進む選手の目にも、勢いよくまっすぐ伸びる「ひこうき雲」が見えています。

○小田中3年 三浦大弥(ひろや)さん
春まではつけていた背番号を外すことになった夏。レギュラーを外されてしまったのか、それとも、故障してしまったのでしょうか。もうあの頃には戻れないのだな、との想いを夕焼けが切なく美しく包んでいます。

■旧校舎が人と地域をつなぐ場に みそぎの里運営協議会が全国表彰
「令和5年度あしたのまち・くらしづくり活動賞」の表彰式が11月3日、東京都で開かれ、みそぎの里運営協議会が総務大臣賞を受賞しました。
この賞は住民の生きがいづくりなどの地域活動で成果を上げた団体に贈られるもので、全国から201件の応募がありました。同協議会は閉校した旧御祓小学校舎を利用し、コミュニティスペース「みそぎの里」を運営。カフェ部門の女性部や、空き教室に出店する個人事業者などで組織しています。校舎を共同管理するなどの工夫や、関係人口を創出している点などが高く評価されました。
女性部の西川真由美(まゆみ)さんは「地域を未来につなぐみんなの頑張りにスポットが当たってうれしい。利用者にも地元の皆さんにも喜ばれる場所になるよう、挑戦を続けたい」と喜びを語りました。

■平和の尊さを語り継ぐために――「内子町戦没者慰霊祭」を挙行
戦争で亡くなった人を追悼し平和を祈念する「内子町戦没者慰霊祭」が11月21日、内子東自治センターで執り行われました。
式では遺族など71人が1026柱の御霊に黙とうを捧げました。小野植正久町長は「内子町の美しい姿は、戦争で犠牲になった方々を礎に築かれていることを忘れてはならない。平和を願う御霊の遺志を語り継ぎ、健康で心豊かな町づくりへ全力を尽くすことを誓います」と追悼の言葉を述べました。参列者は祭壇に献花し、戦没者の冥福を祈りました。

■「日本のビール王」の生家・旧髙橋家住宅が国の登録有形文化財へ
国の文化審議会が11月25日に開かれ、旧髙橋家住宅を登録有形文化財とするよう答申されました。
同住宅はアサヒビール(株)の前身・大日本麦酒の社長を務め、通産大臣として戦後の経済復興を支えた故髙橋龍太郎(りゅうたろう)さんの生家。遺族から平成5年に町へ寄贈され、和洋折衷で趣のある文化交流施設として活用されています。
館内では記念のパネル展を12月25日まで開催。佐川恵美(えみ)さん[松山市]は「髙橋邸の雰囲気が好きで毎月訪れている。いつまでもこの佇まいを残して」と笑顔で話しました。

■難コースに全国の強者が挑む「小田川シクロクロスinうちこ」
オフロードの自転車競技大会「第11回小田川シクロクロスinうちこ」が11月19日、豊秋河原の特設コースで開催されました。全国から延べ270人が参加し、キッズやレディースなど7クラスに分かれてレースを実施しました。1周2・4キロのコースには前日の雨でぬかるんだ場所もありましたが、選手は力強い走りで白熱したレースを展開しました。
午後は4人以内のチームで制限時間内に周回数を競う耐久レースを実施。初心者から上級者まで60チームの見ごたえある熱戦に、沿道から大きな声援が送られました。
各部門の入賞者には町内産の杉で作られた記念の盾と、柿などの副賞が贈られました。また会場では屋台コーナーで軽食やコーヒーが用意され、選手や応援に来た人が疲れた体を癒していました。

■内子にあるもの、ないもの、欲しいもの 総合計画策定に向けた意見交換
第3期内子町総合計画の策定に向けて、住民の意見を集めるワークショップが11月30日、町民会館などで開かれました。
午前中は子育て世代を対象に実施。親子連れ29人が内子町の子育て環境を振り返り、「一時保育や病児保育ができるところが足りない」、「子どもがふるさとを体感できるイベントがあれば」など、欲しいものや育児への思いを話し合いました。
午後は農林業や商工業、観光業などの関係者33人が意見交換。産業の現状と課題についてスマートフォンで意見を集め、AIを活用して情報を整理する手法で、目指すべきまちの将来のイメージを共有しました。
集まった意見は計画の基本構想の資料として活用。今後も関係各所と協議を重ね、10年後の内子町の未来予想図として計画をまとめていきます。

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