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Close-up 地域おこし協力隊

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愛媛県内子町

内子の元気のために、一緒に頑張ります
皆さん、初めまして「地域おこし協力隊」です

内子町の「地域おこし協力隊」に、新しく5人の隊員が4月1日付で着任しました。任期は最長で3年間。まちづくりのサポートなど、それぞれがミッションを掲げて町内各地で活動します。ここでは新任隊員の皆さんに聞いた活動への思いなどを紹介します。

■担当:石畳地区 藤井麗(れい)さん(27)[田中]
石畳の農村景観の魅力と人の温かさを伝えたい
石畳地区の景観・農業のPRが私のミッションです。通っていた東京農業大学の授業は、実際に現地に行って学ぶスタイル。地方を訪れる機会が多かったです。趣味の一人旅の途中、偶然訪れたのが内子町でした。「内子にはこんないいところがあるよ」と教えてくれたのは、宿や地域で出会った皆さん。その地元愛に感動し、帰ってからも内子のことが頭から離れませんでした。地域の温かさに惚れこんでしまい、何か手助けができればと協力隊になることを決意しました。
村並み保存運動に長年取り組んできた石畳の皆さんの話からも、強い地域愛を感じます。自然も、人と関わるのも大好きなので、これから石畳ですてきな四季を感じられることにワクワクしています。石畳の景観の美しさ、炭や栗などの商品のすばらしさ、私が惚れ込んだ人の温かさを、多くの人に感じてもらいたいですね。

■担当:道の駅せせらぎ 佐原浩之(ひろゆき)さん(53)[小田上]
人と人をつなぐことで地域の元気に貢献したい
以前は自動車メーカーに勤務していました。車を造る以外にも人材育成や職場改善などにも取り組み、それぞれ立場の違う人から話を聞くことは僕にとって良い刺激になりました。その経験がきっかけで、多くの人をつなぐことで直接地域に貢献できる仕事をしたいと思うようになりました。
道の駅せせらぎには、出荷者さんが丹精込めて作ったすてきな商品がたくさん並んでいます。僕自身も野菜などをよく買って食べています。輝いているモノや場所を、さらに輝かせるにはどうしたらいいのか――。まずは皆さんの思いを聞かせてもらい、一緒に楽しく考えていきたいです。道の駅は生産者や販売者、顧客など、いろんな人が集まる場所。将来的には地域の皆さんと一緒に新商品の開発をして、せせらぎの魅力をさらに多くの人に知ってもらい、地域に喜ばれる役割を担いたいと思います。

■担当:小田分校小田寮 谷川尚子(しょうこ)さん(47)[吉野川]
人情あふれる内子で身近な寮のおばちゃんに
私の息子は小学3年生の時、砥部町の山村留学プログラムに参加しました。家に帰ってきた時には留学中の生活が垣間見え、成長を感じたのを覚えています。子どもの成長に関わる仕事がしたいと思うきっかけにもなりました。
小田寮生は現在59人。みんな真面目に頑張っています。私は「命に関わること」、「嘘をつくこと」以外は注意しません。大人が何もかも答えを教えてしまうと、子どもたちは理解しようとしなくなると思うので、あくまでも見守る存在でありたいです。これからゆっくり距離を縮めて、わがままも言ってもらえる「寮のおばちゃん」になるのが目標です。
内子は人情にあふれる町。高校生が地域の人から「来てくれてありがとう」と言ってもらえる町を、私は他に知りません。卒業後も小田での生活を思い出してもらえるよう、思い出づくりのお手伝いが出来たらいいなと思っています。

■担当:五十崎凧博物館 大角昂平(こうへい)さん(36)[上村]
世界に発信したい、職人の思いと凧文化
和歌山県有田川町に母の実家があります。山あいの自然が好きで幼い頃からよく遊びに行っていました。内子の自然は美しく、有田川町とよく似ています。朝は心地よい緑の香りがして、心地よく一日のスタートが切れます。
私のミッションは五十崎の凧文化の魅力を発信することです。こだわって作られた凧はとても魅力的。一統一統に凧師さんの思いが詰まっていて、それが地域の伝統となって続いていることは大きな財産だと思います。凧師さんは竹の伐採から骨の組み立てまで一人でやっていて、本当に大変。凧と地域、そして人のすばらしさを、たくさんの人に知ってほしいです。今はニュージーランドで開かれているサマーカイトフェスティバルで五十崎の凧を揚げるのがひそかな目標。前職の営業職での経験を活かして盛り上げたいと思います。町で見かけたら気軽に声をかけてくださいね。

■担当:ごみゼロへのチャレンジ 石井寛子(ひろこ)さん(47)[小田上]
「もったいない」から行動に移すお手伝いを
数ある社会問題の中でも、特に環境問題に関心を持ってきました。前職の化粧品業界では、商品の品質を保つため容器に何種類ものプラスチックが使われていて、リサイクルが進んでいないことにモヤモヤしていました。タンカー座礁事故で重油が流出したニュースを見ても、何もできない自分――。これでいいのだろうかという思いが強くなった頃、偶然訪れた移住フェアを通じ内子を知りました。環境に力を入れていると聞き「ここに息子と住む」と応募を決意しました。
町内で出されるごみは、布類と紙ごみが大半です。リユースの仕組みを確立するなど、一歩アクションを起こせば限りなくごみを減らせる可能性を感じます。ごみ減量は自分ができること、興味のあることから取り組めます。協力隊の活動の中で、皆さんが感じている「もったいない」の気持ちを行動につなげ、内子の魅力アップのお手伝いができればうれしいです。

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