■危険な暑さがもたらす熱中症に注意――「冷やす」と「補う」でしっかり対策しましょう
熱中症は大量の汗をかいて体内の水分が不足し、体温調節がうまくできなくなって起こります。重度の場合は死に至ることもあり、日本では多い年で1,000人以上が熱中症で亡くなっています。
◇高齢者などは特に注意
熱中症患者の約半数は65歳以上です。高齢者は汗をかくなどの体温調整機能が低く、のどの渇きを感じにくいので、熱中症のリスクが高まります。自分で暑さに対処するのが難しい子どもや障がい者などにも、配慮が必要です。
◇熱中症特別警戒アラートとは
今年から熱中症の危険性が特に高いと予想される日に「熱中症特別警戒アラート」が発令されることになりました。発表時には外出は控えてください。
警報が出ていなくても熱中症になる可能性はあります。気温が高い日はしっかり対策をしましょう。
◇熱中症予防のポイント
熱中症を防ぐには、涼しくすることと、水分補給をすることが大切です。次のことに注意して、自分や家族の健康を守りましょう。
(1)涼しくする
・室内でも扇風機やエアコンで温度調節をする
・遮光カーテンやすだれを利用する
・吸湿性・速乾性のある衣服を着る
・保冷剤や氷、濡れタオルなどで体を冷やす
・外出時は日傘や帽子を使い、図書館や自治センターなどの涼しい場所で休憩をとる
(2)水分補給をする
「トイレが近くなるから、あまり飲みたくない」という人もいますが、水分を控えすぎるのは危険です。のどが渇いていなくても、こまめに少量ずつ補給するようにしましょう。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>