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春休み直前企画 コンテナ取扱数 四国No.1 三島川之江港を知ろう(2)

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愛媛県四国中央市

■三島川之江港のココがスゴイ!
▽チップ輸入量 日本一
令和4年中に海外から三島川之江港に輸入された木材チップの量は365万トン。
三島川之江港は、日本に輸入される木材チップの約14%を取り扱う、日本一の港です。

▽輸入貨物量 愛媛No.1
令和4年中に三島川之江港が取り扱った輸入貨物の量は582万トン。
県内にある重要港湾が取り扱った輸入貨物のうち、半分以上が三島川之江港に入港したものです。

▽コンテナ取扱数 四国No.1
令和4年中に三島川之江港が取り扱ったコンテナ貨物の数は、標準的な20フィートコンテナ10万8千個分。
三島川之江港は、四国にある重要港湾の中で、コンテナを最も多く取り扱う港です。

▽外航船入港数 四国No1
令和4年中に外国から三島川之江港に入港した船舶は463隻。
三島川之江港は、四国にある重要港湾の中で、外航船が最も多く入港する港です。

※数値は全て「令和4年港湾統計」(国土交通省HP)より

■interview 教えてください 港のこと
▽この人にお聞きしました
国土交通省
四国地方整備局 次長
森信哉さん
1966年 京都府出身
1991年4月 運輸省(現国土交通省)入省
関東地方整備局港湾空港部長や鉄道局安全監理官、同施設課長など、数々の要職を歴任。
2023年7月から現職。

▽欠くべからざるもの
四方を海に囲まれた日本で、海外と交易するときは、必ず港か空港を通ります。これだけでも、港がいかに重要な施設であるかということが分かります。
特に四国は、全国的に見ても海上物流の比率が高く、また、今なお多くの生活航路が残っている地域です。四国の人たちにとって港は、「欠くべからざるもの」だと言えます。
こういったことを意識した上で、港の整備を進めていくことが、私たち四国地方整備局の役割です。

▽三島川之江港から日本を元気に
愛媛県東予地域は、工業の集積地として四国の経済を支えています。その中でも紙製品を始めとする多くの貨物を取り扱う三島川之江港は、四国の中でも最も重要な港の一つです。
RO-RO船とコンテナ船が就航していること、そして、多くのコンテナを取り扱えることが三島川之江港の強みです。
更に、エックスハイウイと上手くつながることで、四国の物流を大きく変えることができる港です。物流の拠点には、その受け皿となるさまざまな施設・企業が集まってきます。つまり四国中央市、ひいては四国を発展させる力を持っている港だと言えます。
四国地方整備局では、四国を元気にすることで日本を元気にしたいと考えています。そのための武器となる三島川之江港には、大きな期待を寄せています。

▽四国を助けられる港へ
40年以内に9割の確率で発生すると言われている南海トラフ地震では、関東地方から九州地方にかけて、広範囲に被害が発生することが想定されています。そのため、全国から支援がすぐに四国に届けられることは難しく、四国の中で助け合うことを考えておかなければなりません。
現在も整備が進められている三島川之江港には、巨大地震に備えた港になるポテンシャルがあります。四国を助けられる三島川之江港、四国中央市になることを願っています。

▽私と三島川之江港
私が幼稚園の頃、大阪商船三井船舶株式会社(現株式会社商船三井)で航海士をしていた父が、チップ専用船「大王丸」に乗船し、世界各国から三島港(現三島川之江港)に木材チップを運んでいました。
父の乗る大王丸が帰港するときは、住んでいた大阪から列車と連絡船を乗り継いで、母と一緒に三島港まで会いに来ていました。伊予三島駅で列車を降り、空き地を抜けて港まで行ったこと、大阪商船三井船舶の特徴であるオレンジファンネル(煙突)の大きな船が停泊していたこと、タラップを登って船に乗ったことを今でも覚えています。
入省した時から、「思い入れのある三島川之江港に関わる日がいつか来るだろう」と思っていましたが、50歳を過ぎてようやくその機会が巡ってきました。こんなふうに、いろんな思いを持って仕事をさせていただけることをラッキーだと思っています。こういったご縁のある私が、三島川之江港のお役に立てれば嬉しく思います。

■三島川之江港を もっと便利に もっと身近に
現在、物流業界では、環境負荷の低減や運転手不足、時間外労働の軽減のため、トラックによる貨物輸送を鉄道や船舶に切り替える「モーダルシフト」が進められています。これらを背景に、今後、更なる貨物量の増加が見込まれる三島川之江港ですが、荷捌き地の不足や移送ルートにもなっている国道11号の慢性的な渋滞が大きな課題になっています。
この課題を解消するため本市では、関係機関と連携し、複合一貫輸送ターミナルや臨港道路の整備を国や県に要望しています。
また本市では、市民の皆さまに港湾をもっと身近に感じていただくために、「みなとウォーキングand RO-RO船見学」や「みなとフォトコンテスト」(本紙2ページに関連記事)を産業祭に合わせて実施。出前講座「港と共に発展したまち四国中央市」も行っています。皆さまのご参加、ご利用をお待ちしています。

問い合わせ先:港湾課
【電話】28・6036

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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