■大洲っ子は読書家
「不読率」という言葉をご存じでしょうか?
1カ月の間に全く本を読まない児童・生徒の率を表すものですが、大洲市は小学生、中学生ともに全国平均より良い数字となっています。家族で同じ本を読んで語り合う「うちどく」などの活動により大洲の子供たちには読書の習慣が根付いているといえるでしょう。
◇不読率全国調査と大洲市の比較(R5年度)
※数値は低いほど良好なものとなります
■図書館ガイド(蔵書数はR5年度末)
◇大洲市立図書館
蔵書数:169,111冊
開館時間:9:30~18:00
休館日:月曜・月末
東若宮17-5
【電話】0893-59-4111
◇長浜分館
蔵書数:28,306冊
開館時間:9:30~18:00
休館日:月曜・月末
長浜甲495-1
【電話】0893-52-1121
◇肱川分館
蔵書数:14,985冊
開館時間:9:30~18:00
休館日:月曜・月末
肱川町山鳥坂73
【電話】0893-34-2319
◇河辺分館
蔵書数:7,654冊
開館時間:9:30~17:00(土日祝は13:00まで)
休館日:月曜・月末
河辺町植松547
【電話】0893-39-2551
詳しくは図書館ホームページで
■読書のススメ
「何のために読書をするの?」「なぜ読書は大切なの?」子供からそのような問いかけがあったら、みなさんならどう答えますか?
大洲市では、令和5年5月に「子供とともに本を開こう未来のページ」のキャッチフレーズのもと「第3次大洲市子供読書活動推進計画」を立てています。この計画は、大洲市すべての子供が読書に親しみ、自主的な読書活動が行えるよう、幼児教育施設・学校・家庭・地域などが手をつないで推進していくためのものです。基となる「子どもの読書活動の推進に関する法律」の基本理念には「子どもの読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものである~」と読書の必要性が書かれています。
子供の語彙(ごい)力や読解力、想像力などの豊かな感性、文章に書いたり話したりする表現力、新たなものを作り出す創造力など、未来を生き抜く力を身に付けるために読書は大切だということです。
子供だけでなく大人にとっても読書は大切です。本を読むことは、知識や教養の取得に欠かせません。インターネットの普及で、PCやスマホなどを使って必要な情報を簡単に手に入れることができる時代になりましたが、ネットから得られる情報は信頼性に欠ける場合が多く、正しい知識や教養を身に付けるための情報は、本から得る方が確かで質が高いからです。
また、読書はストレス解消や気分転換にも役立ち、短時間でも大きなリフレッシュ効果が期待できます。
図書館ではこれからも、みなさんの読書活動が充実するよう、学校や家庭、地域と一緒にさまざまな工夫・改善に努めていきますので、みなさんぜひ図書館に足を運んでみてください。
(大洲市立図書館 館長 竹本親由(ちかよし))
■わたしのイチ推しBOOK
たくさんの本に囲まれながら働いている図書館スタッフがそれぞれの「推し本」をご紹介
◇一般向け
『海を破る者』
今村翔吾(しょうご)/著(文藝春秋)
鎌倉時代のモンゴル帝国の襲来、「元寇」。博多湾で迎え撃つ水軍の将は伊予河野一族の当主、河野通有(みちあり)。戦の時代に生きながらも、人を信じる心を失わない通有の姿に胸を打たれます。
(司書 新口昭江(あき))
『東京ハイダウェイ』
古内一絵(かずえ)/著(集英社)
都会で暮らす悩みを抱えた人々。自分だけのハイダウェイ(隠れ家)で心を休め立ち直っていく姿を描いた連作短編集です。共感できる場面も多く、元気になれる作品です。
(庶務 武知理枝(りえ))
◇中高生向け
『しまずかん』
こにしけい、たきざわしょうたろう、しまもりなつこ/著(講談社)
たった10分で宇宙に行ける島、令和の今でも女人禁制の島、家族そろって世界遺産の島などなど。日本にある個性的な島をシュールなイラストで紹介。読んだらあなたも島博士です。
(司書 板倉仁美(ひとみ))
◇児童向け
『ぼくたちの緑の星』
小手鞠(こでまり)るい/作、片山若子(わかこ)/絵(童心社)
人が番号で呼ばれる社会を描くSF小説。大切なものが次々奪われる世界を脱出して「ぼく」たちが向かう先は…。灰色の世界で描き出される鮮やかな色彩に心を揺さぶられます。
(司書 渡邉あかり)
◇絵本
『くじらだ!』
五味太郎(たろう)/作(岩崎書店)
わたりどりの「くじらだぁ!」の一言で始まった村の人たちのくじら大捜索。果たして本当にくじらはいるのでしょうか?あっと驚く結末に、大人も子供も思わず笑顔になること間違いなしです。
(司書 二宮奈央(なお))
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