■12人が海を越えオーストラリアへ
次の時代を担う人材を育成しようと市内の中学生を対象に実施している「大洲市中学生海外派遣事業」
今年度は5年ぶりに国外での開催となり、参加した市内の中学生12人が7月29日(月)から8月9日(金)の12日間、オーストラリアのシドニーにおいて、ホームステイでの生活や現地学校での授業や活動を通して英語力、そしてコミュニケーション能力を磨きました。
真夏の大冒険を終え、一回りも二回りも成長した12人の感想を次ページから掲載しています。(50音順)
◇令和6年度大洲市中学生海外派遣日程
※「バディ」とは現地での学校生活をサポートしてくれる生徒を指します
●大洲北中学校 岩田瑞姫(みずき)さん
私は英語を書くことも話すことも苦手で、初日から苦戦しましたが、日が過ぎていくごとに少しずつ私から質問したり、話しかけたりと、自分自身でも成長を感じていました。日常的に英語を使うことで、私の反応も自然と英語になっていたり、話すことも以前より頭に浮かぶようになっていたりしました。コミュニケーションをとる上で壁に直面した場面もありましたが、引率してくれた先生や添乗員さんから「曖昧(あいまい)な意思表示を好む人は少ないから、はっきりと伝えた方が良い」と助言をもらい、自分たちで問題解決までたどり着いたことは、私にとっても貴重な経験となりました。
●平野中学校 岡田侑菜(ゆうな)さん
「自分の経験値を増やす」を目標にチャレンジした海外派遣事業。上手くいったことと上手くいかなかったことがありました。オーストラリアの学校ではグループディスカッションや発表の機会が豊富にあり、自分の英語力を試す場として最適でした。自分の気持ちをうまく伝えられず、気持ちが落ち込むこともありました。一方で自己成長できるいい機会となりました。語学力だけでなく、コミュニケーションスキルや忍耐力が向上したと実感しています。異文化理解を深めるために他の国の文化や言語にも積極的に触れていきたいと思います。
●大洲北中学校 北島りんさん
12日間親元を離れ、異国の地で多くの人と交流した経験は、私を大きく成長させてくれたと思います。言葉が出てこなかったり、毎回聞き返されたりと、自信がなくなることもありましたが、相手も私の話を聞こうとしてくれているとわかったので、諦めずに伝えようと努力しました。自分の英語が伝わった瞬間は、とてもうれしかったです。思いやりと諦めない心を持って、コミュニケーションをとろうと努力することが大切だと思いました。ホストスクールでは、バディやその友達と仲良くなり、帰国後もメールで交流を続けています。日本文化を紹介するとき、私はけん玉を紹介しました。単語とジェスチャーでコツを教え、皿に玉がのったときには、一緒に喜びました。
●肱東中学校 城戸凪(なぎ)さん
バディのクラスで授業を一緒に受けたことは、とても良い経験になりました。
私は数学、ヨーロッパの歴史、キリスト教の研究の授業を体験しました。すべてタブレット端末を使った授業で、ノート代わりに使っている人もいて驚きでした。
私が一番印象的だったのは食事で、日本との文化の違いを感じました。全体的に辛い食べ物が多いと感じました。
海外派遣事業に参加して、コミュニケーションの向上と他国の文化を学ぶという目標を達成できました。この素晴らしい体験をたくさんの人に伝えていきたいです。この機会を与えてもらったことにとても感謝しています。ありがとうございました。
●大洲北中学校 小西将夢音(まさむね)さん
海外派遣に行けることが決まったときは、うれしかった反面、英語でコミュニケーションがとれるだろうか、ホームステイ先で生活できるだろうかなどの不安がとてもありました。しかし、その不安はオーストラリアに着いて数日でなくなりました。日が経つごとに少しずつ聞き取れるようになりました。最初はこちらから話しかけることもなかなかできませんでしたが、単語を組み合わせることで伝わることもたくさんあり、会話を楽しむことができるようになりました。現地の学校ではピックボールという体験したことのないスポーツも一緒にすることで、とても楽しい時間を過ごすことができたとともに、コミュニケーション能力も向上させることができました。
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