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(特集)地域と支え合う。「長高」のいま(3)

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愛媛県大洲市

■地域に根差す活動を
地域からの熱意に負けじと、地域を見つめ、地域に根差した活動で期待に応えようとする生徒たち。
ここではそんな活動の一部を紹介します。

◇地域の課題を共有し取り組む
長浜高校が積極的に取り組む活動のひとつに「地域探求活動」があります。地域を知り、地域が抱える課題の解決に向けて高校生自らが仲間と協力しながらさまざまな方法を実践するこの活動は、国立青少年教育振興機構が主催する「地域探求プログラム」でも、その内容や独自性が高く評価されています。
また、部活動の一環やボランティア活動として農家の収穫やイベントの手伝いなども積極的に行い、若い力が加わることで活性化にもつながっています。
同校のキャリアデザイン教育に関わる愛媛大学の前田眞(まこと)客員教授は「『自分はここでこんなことをしたいんだ』という目的意識をもって入学する子が多く、それが自らが動いていく原動力になっている」と生徒たちからエネルギーと可能性を感じています。

〇地域探求プログラム受賞歴

・水族館公開日、部員の説明に子供たちは目を輝かせる
・商店街を彩るガラスアート
・地元農家とのコラボ商品開発
・イベントでは貴重な戦力

◇長高水族館が移転オープン
そしてこの春、長浜高校からまたひとつ新しいニュースが届きました。
建物の老朽化などに伴い、長高水族館は高校に近接する長浜保健センター内に移転。4月20日(土)には移転後初めてとなる公開日を迎えました。
90人以上の大所帯となった水族館部ですが、顧問の重松洋(ひろし)教諭は「この状態ですから、もう生徒たちに任せてます」と苦笑い。しかし、その言葉どおり生徒達は指示がなくとも自分たちで考え、動いて水族館を運営しています。公開日に水族館を訪れる観覧客は最大400人。展示されている生物の説明はもちろん、駐車場案内や子供に向けたクイズ大会、自分達の研究成果の発表までこなしていきます。
東予から訪れたという家族に話を聞くと「説明する部員から生き物に対する情熱が伝わってくる。今日この公開日に来たことで、息子もこの学校への進学を真剣に考え出したようだ」とのこと。
懸命に取り組む部員の姿もまた、地域と支え合う未来の長高生を生み出す力となっているのでしょう。

・移転リニューアルした水族館
・知事も新しい水族館を訪問
・水族館活動の立役者で現在も顧問を務める重松教諭
・部長の西岡春陽(はるひ)さん。親元を離れた新入生のケアもこなす

◇「絆が財産」長高のこれから
最後に長浜高校のこれからについて中岡容美(ひろみ)校長に話を伺いました。
「赴任以前から長浜高校の活動についてはメディアなどで知っていたつもりでしたが、実際に目の当たりにすると驚きました。そしてそれ以上に驚いたのが地域の温かさ。その地域の支えに応えるべく生徒全員ががんばってくれています。これからも地域のみなさんで築き上げてもらったこの素晴らしい絆を大きな財産として、生徒たちの未来への可能性を広げていくのが私たち教員の役目だと考えています」

※詳しくは、本紙をご参照ください

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