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自治体の皆さまへ

(特集)もしものために 私たちができること(1)

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愛媛県大洲市

周りの人が突然、けがや病気で倒れてしまったら。その時、目の前にいるあなたにしかできないことがあるとしたら。いざというときに困らないよう、救急医療や応急手当てについて考え、知ってみませんか。

■救急医療の役割

大洲市では、愛媛県や近隣市町と連携し、3段階の医療体制の整備を進めることで、安心して必要な医療が受けられるよう努めています。
救急患者の症状(軽症・中等症・重症・重篤など)によって救急医療機関が分類されています。
もし「平日・昼間は仕事があるから」「昼間は病院が混んでいるから」などの理由で、軽い症状でも休日や夜間に救急病院を受診する人が増えてしまうと、救急医療の本来の役割である一刻も早い受診、治療を必要とする人への対応に支障が生じてしまいます。症状に応じた適正な受診をお願いします。

◇二次救急病院を受診した5人に3人は軽症
下のグラフは、令和5年中に大洲喜多地域の二次救急病院を受診した患者数と症状程度別の割合を表したもので、通院の不要な「特に軽症」、入院を要しない「軽症」の患者が全体の64%を占めていることがわかります。
また、令和5年中に大洲消防署管内(大洲市・内子町)で救急搬送が行われた件数は3,526件で、1日当たり10件近く救急車が出動していることになります。119番通報が増えて救急車や救急隊員の数が足りなくなってしまうと、近隣からの出動になるなど搬送が遅れる原因にもなりかねません。

(令和5年1月~12月八幡浜大洲圏域救急告示病院受け入れ実績)

■本当に必要なときに安心して利用できるように
救急医療の受け皿には限りがあります。本当に必要なときに「救急車が来ない!」「救急病院が一杯!」ということがないよう、みんなが普段から健康に注意し、救急医療を正しく利用する必要があります。

◇普段からの心がけ
〇日頃から「かかりつけ医」を持ちましょう
かかりつけ医がいると、体調の変化で気になることを気軽に相談でき、新たな病気にかかったときも体質や過去の病歴などに照らして診療することができます。

〇健康診断や検診などを受診しましょう
健康診断や検診を受診することで、自身の健康状態を把握し、病気の早期発見・早期治療につながります。

〇救急車を適正に利用しましょう
救急車を呼ぶか迷ったときは、電話相談#7119や全国版救急受診アプリ「Q助」を利用しましょう(5ページ参照)。
(※本紙をご覧ください)

〇救急病院を適正に受診しましょう
急病でない場合の時間外診療が増えると、救急医療が必要な人に提供できない事態が発生します。地域の救急医療を守るためにも、検査や治療が十分にできる診療時間内に受診しましょう。

◇適正利用は誰のため?
日中に体調が悪いと感じていたのに受診せず、夜になって悪化してしまい急患センターや輪番制病院、救急車を利用することになるケースもあるそうです。我慢のしすぎや油断から、自分の命を危険にさらしてしまうことにもなりかねません。
また、救急病院は限られたスタッフで対応しているため、検査や投薬など通常のような診療を行うことはできません。軽症の場合でも結局、しんどい中で後日あらためて受診が必要になることもあります。
自分のためにも、みんなのためにも。体調不良時には我慢せず、日中に医療機関で受診してください。5ページに掲載の救急電話相談#7119などを活用することも覚えておきましょう。
(※本紙をご覧ください)

急なけがや病気をしたときに、誰もが安心して救急医療を受診することができるよう、救急医療機関や救急車の利用方法について正しい理解と認識を深め、適正な利用を心がけましょう。

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