■若い世代からの健康づくり~プレコンセプションケア~
◆プレコンセプションケアとは?
コンセプション(Conception)は受胎、つまりおなかの中に新しい命を授かることをいいます。プレコンセプションケア(Preconception care)とは、「将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うこと」です。
プレコンセプションケアによって、女性やカップルがより健康になること、元気な赤ちゃんを授かるチャンスを増やすこと、女性や将来の家族がより健康な生活を送れることを目指します。
◆プレコンセプションケアを実践してみよう!
○適正体重をキープする
やせすぎ(BMI:18.5未満)は、貧血や将来の骨粗しょう症の原因となり、無月経や月経不順、流産、早産、低出生体重児のリスクを高めます。太りすぎ(BMI:25以上)も不妊や妊娠糖尿病につながります。
⇒今のあなたのBMIを計算してみましょう
[BMI(Body Mass Index)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)]
○栄養バランスを整える
意識して取りたい栄養素
タンパク質:筋肉、髪、爪、臓器など体全体をつくる
鉄分:赤血球の材料、全身に酸素を運ぶ
カルシウム:丈夫な骨や歯をつくる
○体を動かす
1週間あたり150分程度、少し息がはずむくらいの運動が目安とされています。
○たばこを遠ざける
たばこは、がんや心臓病など多くの病気を引き起こすだけでなく、男女ともに不妊のリスクを高めます。妊娠中の喫煙・受動喫煙は、流産、早産、死産、低体重を引き起こす可能性があります。出生後も乳幼児突然死症候群のリスク要因となります。
○その他
アルコールを控える、ストレスをため込まない、感染症を予防する、生活習慣病の予防のために健康診査やがん検診を受ける。
生活習慣病やがんは、自覚症状がない段階で早期発見・早期治療を行うことで重症化を予防できます。自覚症状がなくても、会社や市で実施している健康診断を一年に一回、定期的に受けましょう。
◆プレコン・チェックシート(女性用・男性用)を活用し、できることから始めてみましょう。
詳細はこちら:国立成育医療研究センターHP
プレコンセプションケアは、妊娠を計画している女性だけではなく、すべての妊娠可能な年齢の女性にとって大切なケアです。
自分を管理して健康な生活習慣を身に付けること、それは単に健康を維持するだけではなく、よりすてきな人生を送ることにつながるはずです。
問合せ:保健センター
【電話】35-1070
<この記事についてアンケートにご協力ください。>