■町政の基本方針
『小さな町の大きな挑戦』
-コロナ禍を契機に・「不易流行」を理念に-
■まちづくりの目標
(1)50年後、100年後も穏やかな暮らしが続いていること
(2)自然や歴史、文化が次の世代に受け継がれていくこと
(3)今を生きる住民が、幸せを実感できるようになること
◆予算の編成方針
令和6年度の予算編成に当たっては、新型コロナウイルス感染症の影響や物価高騰により低迷した経済活動の回復や、能登半島地震をきっかけに防災への関心が高まる中で、今後発生が予想されている南海トラフ地震等の大規模災害を想定した防災体制の強化などを重要課題に位置付けています。
また、今後急速に加速することが想定される人口減少に対応するため、健康福祉と子育て支援施策の充実を図るとともに、教育分野においても学校教育だけでなく、生涯学習や生涯スポーツも積極的に推進し、あらゆる世代の町民が健康で豊かな生活を続けていくことが出来る環境を構築していくこととしています。
まちづくりの目標を実現するために、「第5次松野町総合計画」や「第2次森の国まち・ひと・しごと創生総合戦略」など、本町の重要な各種計画に位置付けられた施策の推進をするため、一般会計当初予算は前年度比5億9,200万円・15.3%増となる、総額44億6,200万円の積極的な予算編成としています。
1.健やかで生きがいに満ちた“森の国”[健康・福祉]
人口減少と高齢化が加速する中で、誰もが自分らしい暮らしと健康で自立した生活が送れるように、生涯にわたった健康づくりや予防活動などがますます重要となっています。このような中、障がい福祉のさらなる充実を図り、健康寿命の延伸に取り組んでいきます。
また、地域医療の中核である中央診療所については、保健・福祉・介護との連携を図り、住民に一番身近なかかりつけ医としての機能を強化していくとともに、持続可能な健全運営に努めます。
(1)高齢者や障がい者、介護者をはじめすべての町民が安心して暮らせる地域共生社会の実現
(2)町民の健康や生活への不安、心配ごとを払拭するためのサポート体制の強化(社会福祉協議会との連携強化)
(3)高齢者が生涯現役で、生きがいをもって社会参画できる仕組みづくり(松野版シルバー人材センターの検討)
(4)中央診療所の「かかりつけ医」としての機能強化と経営安定化、出張診療所廃止後の体制整備
(5)誰もが手軽に気軽に参加できるスポーツの普及、ITを活用した運動習慣の啓発
《主要事業》
・尿ナトカリ比検査による健康増進事業 563千円
・エネルギーサブトラクションによる胸部検診事業 2,024千円
・特定健康診査受診率向上事業 3,046千円
・重複・多剤服薬通知及び服薬指導事業 2,871千円
・診療所の経営改善事業 5,005千円
・ナースコール等の医療用機械器具整備事業 3,190千円
2.賑わいと活気にあふれた“森の国”[産業・雇用]
町内の商工業は、近年の新型コロナウイルス感染症の影響や物価高騰の影響により厳しい状況にありますが、商工会との連携のもと、商工業者の事業継続支援や起業支援施策などを展開し、地域活性化に取り組んでいきます。
観光業においては、滑床万年荘をビジターセンターとしての機能を強化した施設としてリニューアルし、「国立公園滑床渓谷」などの町外に誇れる地域資源の魅力発信を拡大していくこととしています。
また、基幹産業である農林業においても、経済活動の低迷や高齢化による担い手不足が深刻化しており、ハードとソフトの両面から積極的な振興施策を展開します。
(1)農林業はじめ商工業、文化、コミュニティ活動の担い手確保(関係人口から担い手へ誘導)
(2)地域内循環型の経済モデルの導入とコロナ禍からの地域経済の復興
(3)「国立公園滑床渓谷」と「道の駅虹の森公園まつの」を核とした民間との協働による観光交流産業の振興
(4)起業支援とマルチワーカー育成による雇用の創出
(5)町出資法人等の経営健全化と観光施設及び農林業施設の適正管理
《主要事業》
・万年荘(滑床ビジターセンター)整備事業 155,333千円
・新総合戦略策定事業 10,993千円
・DXによる関係人口創出事業 3,190千円
・高校生等鉄道・バス通学定期券購入補助事業 4,500千円
・マツノイズム高校プロジェクト事業 6,707千円
・桃の振興対策事業 994千円
・棚田保全活動支援事業 500千円
・鬼北ライスセンター改修事業 2,929千円
・農業担い手確保・育成対策事業 16,786千円
・豊岡前中央水路改修事業 5,000千円
・木質バイオマス推進事業 18,879千円
・DXによる移住体験×関係人口増加プロジェクト事業 1,112千円
・松野町DMO設立支援事業 4,650千円
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