■機織機(はたおりき)
糸を織物(おりもの)に織りあげる機械です。織物は経(たて)糸と緯(よこ)糸を交互に組み合わせて作ります。
弥生時代の遺跡から機織道具が見つかっており、日本でも古くから存在していたことがわかっています。居坐機(いざりばた)、高機(たかばた)などの人力織機と、ジャカード織機などの動力織機があります。日本では明治時代に入り、西欧からの技術導入により動力化が進みました。
人力織機の基本的な仕組みは、織機にセットした経糸を綜絖(そうこう)(経糸を上下に分け、緯糸が通る所)の穴に通し、経糸の間に杼(ひ)(緯糸を巻く道具)を使って緯糸を通し、筬(おさ)(経糸を揃えて緯糸を押し詰める道具)を打ち込み織り目を密にし、それを繰り返していくものです。
現在では機械織りが主流となっていますが、昔ながらの手織りで作る織物もあります。
写真は伊予かすりの人力織機で、足踏み式です。現在では松山市にある1軒の工房で製品が作られています。
(※写真は本紙をご参照ください)
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