■4 鬼北町の財政状況は?
◇(2) どうして借金するの?
公共施設は建設した後、何十年も使っていくものとなりますので、建設したときの世代の人たちだけでこの費用を負担することは不公平となります。建設した際に借金をして分割払いにすることで、将来の世代の人たちにも公平に負担してもらうことができます。また、建物や道路、橋りょうなどの整備には多額の費用がかかります。一括して支払ってしまうと、その年度に行う行政サービス( 保育所や小中学校の運営、町道の管理やごみ収集など) に支障をきたしてしまいますので、計画的に借金をすることで財政負担の平準化を図る機能も有しています。
地方公共団体の借金は、「赤字補てん」のためではなく、基本的に大きな事業を実施するために借入しているものです。家計で言い換えますと、住宅ローンやマイカーローンのように、何年も使い続ける大きな買い物をするときに借入をしています。
◇(3) 貯金はどれくらいある?
基金の総額は、対前年度2 億2 ,2 3 5 万9 千円の減となりました。主な要因は、公共施設等整備管理基金、庁舎建設基金の取り崩しによるものですが、公債費の財源として減債基金への積立ても行っています。今後も財政の安定化のため、適切な基金の取り崩しと、目的に応じた積立てを行っていきます。
○ポイント
・財政調整基金 [年度末現在高 19 億647 万2 千円]
地方公共団体における年度間の財源の不均衡を調整するための基金です。
・減債基金 [年度末現在高 5 億7,265 万3 千円]
町債の償還及び適正な管理に必要な財源を確保し、将来にわたる財政の健全な運営に資するための基金です。今後の償還額増加に備えるため積立てを行い、必要に応じて取り崩しを行っていきます。
・特定目的基金 [年度末現在高 29 億2,786 万5 千円]
条例で定めた特定の目的を実施するための基金です。例えば「公共施設等整備管理基金」は公共施設の新設・改修などにかかる費用の財源として取り崩しを行っています。
◇(4) 財政状況は大丈夫?
地方公共団体の財政状況を表す指標の一つとして、健全化判断比率及び資金不足比率があります。健全化判断比率については、いずれも低いほど財政状況が健全であると言えます。
健全化判断比率 単位:%
○ポイント
(1)、(2)とも黒字であったため「数値なし」となっています。
(3)は、イエローカードと呼ばれる早期健全化基準25.0%と比較するとこれを下回っていますが、前年と比較すると0.6%増加しています。
(4)は、将来負担額がマイナスとなったため「数値なし」となっています。
資金不足比率
○ポイント
資金不足比率については、地方公営企業法適用、非適用のいずれの会計も資金不足は生じていません。
(3)実質公債費比率の推移
(4)将来負担比率の推移
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