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あなたの健康、大丈夫? 健診で安心を(2)

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愛知県南知多町

◆データで見る南知多の健康状態
(1)町の平均寿命

南知多町の女性の平均寿命(原文は「0歳からの平均余命」)はほぼ県平均で推移しているが、男性は54市町村中最下位か53位と県内最低水準が続く。

(2)特定健診受診率

南知多町の受診率は例年県平均を下回っているが、コロナ禍では受診者が大幅減少し、11ポイントもの差が開いた。

(3)生活習慣病等の1人当たり医療費

健康診断の受診者と未受診者では医療費の支払い額に大きな差がでるといわれる。国保データベースの調査では、受診者と未受診者では4.7倍もの大きな差がある。

(4)健診異常値放置者

南知多町の健診異常値放置者の割合は、県平均より3ポイント前後も高い状態が続く。放置者の多くが高齢になって発病すると推測される。

(5)高血圧性疾患の有病率

南知多町民の有病率は、国民健康保険に加入している40~74歳の方は県平均より低く良好だが、75歳以上は逆に高くなり、54市町村で3番目の有病率だ。

◆高齢化で有病率が突出
愛知県がまとめた「あいち国保健康レポート(市町村版)」では40歳から74歳までが加入する国民健康保険と75歳以上が加入する後期高齢者医療の医療費分析が行われています。
そのなかで、健診結果に厚労省が定める受診勧奨判定値以上の割合がある人で4カ月以上医療機関を受診しない「健診異常値放置者」の割合が、県平均の約5%に対して、南知多町は約8%と高い比率を示しています(グラフ(4))。約300〜350人になります。これは県内54市町村で下から11番目に悪い数字です。
一方、「高血圧性疾患」の有病率をみると、国民健康保険(40〜74歳)と後期高齢者(75歳以上)で大きな差があることが分かります。一般的に加齢により有病率は増えますが、前者は県平均より低く良好なのに対し、後者は県平均を大きく上回り、54市町村のうち3位の高さでした(グラフ(5))。健康診断で異常値が示されてもそのまま放置している人が多いことが影響していると考えられます。
役場は「健診結果が悪くても特に症状がないため放置して、年齢を重ねるにつれ症状がでてきてようやく医療機関を受診する」ケースが多いと推定しています。この段階になると早期治療に比べて医療費も高額になります。
また、「虚血性心疾患」についても、後期高齢者医療での有病率は54市町村中5位の高さで、要治療状態を放置した結果、心臓に影響がでている可能性があると考えられます。早期に医療機関を受診して治療を始めることがいかに大事なことかを改めて考え直したくなる調査結果ですね。

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