Multicultural Community
近年、就労のために来日し、そのまま日本での生活を選び、家族と共に定住する外国人が増えています。そのような状況の中で、外国にルーツを持つこども(※)に対する支援の重要性が高まっています。
今号の特集では、多文化共生をテーマに、外国にルーツを持つこどもに対する市の取り組みについて紹介します。
※親のいずれかまたは両方が、外国人であるこどものこと。国籍に関係なく、外国籍のこどももいれば日本国籍を持つこどももいます。
■数字で見てみよう 大府で暮らす外国人
市内に住んでいる外国人の人口:3420人(2024年5月31日現在)
・全体(9万2996人)の約3.7%で、市民の27人に1人が外国人
市内に住んでいる外国人の国籍数:39カ国・地域(2024年5月31日現在)
・ベトナム・フィリピン・中国などのアジアを中心に多様化
市内の小・中学校に通う外国人のこどもの人数:109人(2024年5月1日現在)
・近年は、生まれも育ちも日本生まれの外国にルーツを持つこどもが増加
○RANKING
1 ベトナム 1344人
2 フィリピン 523人
3 中国 387人
■考えてみよう そもそも多文化共生ってなぁに?
多文化共生とは、国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的な違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくことです。
近年の労働力不足の解消のために国の法律が改正され、外国人材の受け入れの拡充が図られています。地域社会においても外国人との接点が増える傾向にあるため、多文化共生の必要性が高まっています。
■みんなでつくろう 多文化共生に向けて私たちができること
○理解を深めよう
世界の国や地域には、それぞれの文化や習慣があります。
国際交流イベントに参加するなどして、気付き・学び・考え・理解を深めましょう。
○お互いを尊重しよう
「外国人だから…」ではなく、日本人同士でも違いがあります。
みんな違って当たり前です。違いを認め合い、お互いを尊重する気持ちで接するようにしましょう。
○話し掛けてみよう
「言葉が分からないから…」と外国人と話すことを避けていませんか?
地域で共に暮らす市民として、まずは、あいさつや笑顔を交わすことから始めてみましょう。
外国人市民へ、市やボランティアなどが行うさまざまな支援を紹介します。
くだもののかずをかぞえてすうじをかいたよ
■小学校入学前の支援 プレスクール
小学校入学前の外国にルーツを持つこどもを対象に、小学校で戸惑うことなく学校生活に適応できるよう、日本語や学校生活について学ぶ場です。
日本人の保護者でも、分かりにくいことが多い小学校での生活。日本の小学校に通った経験のない外国人の保護者は、大きな不安を抱えています。その不安を少しでも解消し、入学前から小学校への就学までを踏まえた支援を行うため、プレスクールを2022年度にモデル事業として行い、2023年度から本格的に実施することになりました。
■学ぼう プレスクールでは、学べることがいっぱい
小学校での生活をイメージして、「起立」「おはようございます」「着席」で始まり、テーマに沿った授業を行います。
○友達になろう
名前を平仮名で書いて、自己紹介カードを作成します。
○体の名前を覚えよう
体の部位の名前を覚えて、体調の伝え方を学びます。
○学校へ行こう(持ち物編)
学校で使うランドセルなど、持ち物の名前を覚えます。
○学校を探検しよう
教室・職員室・図書室など、学校内の部屋の名前を覚えます。
Voice:自分の名前を平仮名で書いたり、雑巾がけをしたりしました。一緒に学んできた友達と小学校が同じで、うれしかったです。
石ケ瀬小1年生 伴グエン愛琴さん
■参加しよう 参加者を募集
期間:9~3月(全12回)
場所:追分保育園・共和東保育園
対象:2018年4月2日~2019年4月1日生まれの外国にルーツを持つこども
料金:無料
申込:電話またはメールで文化スポーツ交流課へ。
問合せ:文化スポーツ交流課
【電話】45-6266【E-mail】bunspo@city.obu.lg.jp
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