■5本の柱と3本の梁(はり)で、こどもたちの未来を支える
「次元の異なる少子化対策」。そんな言葉が聞かれるほど、日本の少子化は進行しています。
一方、大府市の合計特殊出生率は、県内2位の1.71です。これは、全国平均の1.33・県平均の1.44を大きく上回っています(出典:厚生労働省「人口動態保健所・市区町村別統計の概況」(H30~R4))。
市では、こどもと子育て世帯の視点に立って、育児負担の軽減、保育・教育環境の充実、相談支援、経済的支援など、さまざまな取り組みを実施してきました。
今回の特集では、こどもたちが自分らしく輝き、大人になっても健やかに暮らし続けられる未来を実現するために策定した「おおぶこども輝く未来応援八策」について、特色ある事業を紹介します。
◆ABOUT おおぶこども輝く未来応援八策
結婚・妊娠から始まり、生まれたこどもが、大人になるまでの各ライフステージに応じた5つの「柱」の施策と、ライフステージを通じたこども・子育ての基盤となる3つの「梁(はり)」の施策からなります。
こどもの目線に立ち、こどもの声を聴き、強くしなやかな柱と梁(はり)で、こども施策を強力に推進し、全てのこどもや子育て家庭の心に寄り添う、きめ細やかで切れ目のない支援を目指します。
▽MEMO 坂本龍馬からインスピレーション
〔船中八策〕
八策とは、江戸時代末期に、坂本龍馬が藩船上で、未来の国家体制の礎となる体制を構想したとされる策で、未来を見通した優れた策の象徴として用いています。
(1)結婚・妊娠・出産
希望する人が安心して結婚し、妊娠・出産できるよう包括的に支援します。
・産前・産後サポーターの派遣 →本紙P6
・産後ケアの拡充(短時間日帰り型・アウトリーチ型を追加)
・不妊治療補助の拡充(先進医療・混合診療を追加)
(2)子育て(就園前)
子育ての不安を軽減し、こどもの健やかな成長を支えます。
・こんにちは赤ちゃん訪問の拡充 →本紙P6
・こども誰でも通園制度試行的事業の実施
・一時的保育サービスのWEB予約・キャッシュレス決済の導入
(3)幼児教育保育
誰もが利用しやすく、安全で質の高い幼児教育保育を提供します。
・保育士配置基準の拡充
・病児・病後児保育の利用施設の拡充 →本紙P6
(4)小・中学校
心身共に健康で、知恵と愛を持つこどもを育みます。
・中学生の給食費の無償化
・小・中学校のバリアフリー化(エレベーターの設置など)
・学習支援事業「まなポート」の拡充 →本紙P7
・放課後クラブにおける夏休み期間中の昼食提供
(5)高校・大学・若者
学生の学びの道を開き、若者の活躍と交流(出会い)の機会を創出します。
・ひとり親家庭等大学受験料模擬試験受験料助成制度の創設
・若者の出会いの機会の提供(出会いイベント・交流イベントの開催) →本紙P7
・若者会議の開催 →本紙P8
(6)生活・相談・支援
子育て生活と親子の心に寄り添う、きめ細やかな支援をします。
・こども家庭センターの開設(全ての妊産婦・子育て世帯・こどもの相談支援拠点として設置) →本紙P9
(7)地域づくり
みんなでこどもを育む、こどもどまんなか地域をつくります。
・こどもどまんなか応援サポーターの拡大 →本紙P9
(8)遊び・教養
多様な遊び、文化芸術・スポーツを通じて、創造力と豊かな感性を養います。
・おもちゃ美術館の整備 →本紙P9
・大府市民球場の開設
・ジュニア弦楽団・合唱団の創設
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