SDGsは、良いまちに向かうためのみちしるべ。市内のSDGsの取組を、SDGs取り組む方の「顔」が見える形でお届けします︕
今号のSDGs目標番号9
■vol+7.『技術で変える!』SDGs!
人が豊かに生きていくために欠かせないインフラ。中でもITインフラの発展は、人をつなぎ、助け、視野を広げるきっかけにもなります。今回は、ITを用いた取組に着目しました︕
■「自分でできる」は大きな一歩!技術はその範囲を広げてくれる!
〔愛知県立小牧特別支援学校〕
田県神社駅の近くに位置し、その歴史は40年以上。今回は、ICT機器の新技術を積極的に導入しておられる林先生にお話を伺いました。
▽新しい技術の導入をはじめたきっかけは︖
子どもたちの「伝えたい」「やりたい」という想いをかなえるため、それを補うものとして着目したのがきっかけです。
▽導入したことでどんな効果がありましたか︖
私は、「自分でできる」ことがすごく大切だと考えています。例えば、紙とペンでの学習では、次のページに進むために介助者の手を借りないといけなかった子が、タブレットなら自分のペースで進められます。「自分でできる」と、その後の生活もすごく変わっていきます。
▽子どもたちに向けてのメッセージ
障がいのあるなしに関わらず、多くの同年代の子が交流し、一緒に何か活動することができると良いと思っています。現代はチャットやビデオ会議もあるので、昔はできなかった形での交流や活動ができます。皆さんにも、こういった取組に興味を持ってもらえると嬉しいです。
■技術だけでなく「人」と向き合うことが大切!
〔栄和産業株式会社〕
機械の中の部品から換気扇まで、幅広いプラスチック部品の製造を行っており、今年で創業50周年。今回は、生産現場へのIoT導入を担当された川手さんにお話を伺いました。
▽導入にあたって重視したことは︖
現場が楽になり、ちゃんと使ってもらえることを重視しました。そのため、IoT技術そのものよりも「人」に着目した取組だったと思います。使いづらさを極力ゼロにするため細かな部分まで気を使い、例えばタブレットを操作が苦にならない位置に置いたり、外国人向けに翻訳文を表示するようにしました。
▽導入後どういう変化がありましたか︖
業務の生産性が上がったのはもちろん、「人に優しい会社」に近づけたと思います。例えば、パソコンが苦手で苦労していた高齢の方の日報作成の負担が減ったり、外国人も働きやすくなりました。
▽こどもたちに向けてのメッセージを
ITというと一人で黙々と作業するイメージがあるかもしれませんが、「人」のことを考えて取り組むことが大切になることもあります。使う人のことを考え、思いやりをもって取り組める「気遣いができる人」を目指すのも素敵ですよ。
■ICTで視覚障がい者も社会参加を
〔こまき視覚障がい者の会〕
視覚に障がいを持つ人と市民が一緒になって暮らしやすい街づくりをするために活動しています。その活動の一つ、iPhone講座について代表の水谷さんにインタビューしました。
▽ICTとの出会い
名古屋の総合リハビリセンターに通っていた頃、目の見えない人が読み上げソフトを使ってPCを操作しているのを目にしました。1年半学ぶと入ったころとはまるで別人のようになって出ていく。小牧でもこんな場所があればなと思いました。
▽就労支援事業所での出会い
事業所で全盲であるにも関わらず、タッチジェスチャーを使い、iPhoneの操作をマスターした人に出会いました。彼のおかげでiPhone講座が始まりました。全盲でも使いこなし、教えることもでき、トラブルも解決する力に大変驚きました。
▽iPhone講座と社会参加
目の不自由な人たちの問題を解決するためにこまき視覚障がい者の会を立ち上げました。その活動の中にiPhone講座も。4年前に5人から始まり、現在は晴眼者も含めて約25人が学んでいます。ここで人が育ち、広がり、社会参加の一歩となることが願いです。
■今回ご紹介した方々のもっと詳しいインタビュー内容や、kaomikについては本紙またはPDF版に掲載の二次元コードよりご覧ください!
■「住み続けたい・働きたい」そんなまちの実現を目指してー
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