SDGsは、良いまちに向かうためのみちしるべ。市内のSDGsの取組を、SDGsに取り組む方の「顔」が見える形でお届けします!
◆vol+11.『廃棄物』とSDGs!
私たちが生活する上で必ず生じてしまう不要物・廃棄物。
今号は廃棄物問題にそれぞれのやり方で取り組み、住み続けられるまちづくりの実現に貢献している方々を特集しました。
■普段の自分たちの活動もSDGsに繋がっている
◆市立味岡中学校
市中心部にほど近いエリアに立地する市立味岡中学校。今回は、夏休み期間に行われたサマーフェスティバルに関する取組を、教頭の松浦先生に伺いました。
▽催しの概要を教えてください
「SDGsでつながる地域の輪」をテーマに、生徒やPTA、地域の団体などがブースを出し合う催しです。企画・運営はPTAが主体となって行いました。PTAは、生徒から集めた不要な文房具のリメイクなどを、地域の団体であるおやじの会はごみ分別の射的を出展してくれました。また、生徒も、生ごみを減らすレシピを配布した家庭科部など、4つの文化部が出展しました。
▽生徒の方にとってどんな催しですか︖
特別なことをするだけがSDGsではないことに気が付き、普段の自分たちの活動がどうSDGsに繋がっているのかを生徒たち自身が考えるきっかけになっていると感じています。また、文化部の皆の活躍の場にもなっています。
▽子どもたちに向けてのメッセージ
小牧市を「いつでも帰ってこられる小牧」にしていきたいと思っています。SDGsは着眼点のヒント。ぜひ意識してみてくださいね。
■エネルギーの「地産地消」と「循環型社会」
◆株式会社バイオス小牧
市内で食品リサイクルandバイオガス発電に取り組んでいる株式会社バイオス小牧。
今回は、代表取締役の廣部さん、管理室室長の藤乗さん、管理室の若手女性社員さんの3人にお話を伺いました。
▽どのような取組ですか︖
食品工場や飲食店などから出る食品廃棄物を受け入れ、微生物の力で処理することにより発電を行い、さらに残ったものを肥料にします。食品廃棄物から生まれた電気と肥料が、また飲食店や畑で使われる循環を目指しており、私たちはこれをWリサイクルループと呼んでいます。
▽このお仕事を選んだ理由は︖
SDGsに関する事業であり未来があると感じたからです。また、小学生の頃に学校で習った環境の授業のことが印象に強く残っており、それも選択の後押しとなりました。日々の仕事の中で「良いことをしている」と実感できるので、とてもやりがいがあり充実しています。(若手女性社員)
▽子どもたちに向けてのメッセージ
将来の礎はあなたが作ります。頑張ってください。(廣部)
自分自身だけではなく、次の世代にもつながるような活動をされると素敵だと思います。(藤乗)
自分が楽しいと思う分野で働かれるといいと思います。(若手女性社員)
■場を掃けば心も掃ける、ゴミ拾い!
◆米野さわやか会
小牧で一番清潔なまちをめざそうと、2002年から地域の子どもたちと一緒に月一回の美化活動を続けている会長の末松さんにお話を伺いました。
▽始めたきっかけは︖
定年退職して改めてまちをめぐってみると、公園や道路に多くのゴミが捨てられているのが目につきました。これはいかんと思い、同世代の人たちに声を掛けてゴミ拾い活動を始めました。しかし、ポイ捨てを減らすためには、子どもの頃から習慣付けることが大切だと思い、子ども会に呼び掛け、一緒に活動することになりました。その後地域の中学校からも申し入れがあり、中学生も活動に参加するようになったのです。
▽継続しつづける秘訣は
子どもたちがゴミ拾いをしているとまちの人たちが「ありがとう︕」と声を掛けてくれます。それによって子どもたちにいいことをやっているという自覚が芽生えてきます。また、三世代同居家族が少ない中、おじいちゃんやおばあちゃんがいろいろなことを教えてくれることもいいようです。ゴミ拾いが楽しいことが継続につながっていると思います。
▽子どもたちに向けてのメッセージ
「あいさつ」や「清潔」など、良い習慣を幼い頃から身に着けてください。三つ子の魂百までです。
◆「住み続けたい・働きたい」そんなまちの実現を目指してー
kaomik(カオミク)は、SDGsの視点から『こまきの人の魅力』を中高大学生に伝えるフリーマガジンです。
お互いを知り、つながることができるきっかけとなれるような素敵な情報を、小牧市内外を問わず広くお届けします。
▽今回ご紹介した方々のもっと詳しいインタビュー内容や、kaomikについては右(本紙34ページ)のQRよりご覧ください︕
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