■学校が抱える大きな課題
◆児童生徒数の減少に伴い、学校の小規模化が進行
▽1学年1クラスとなるなど、小規模校には多くの課題が…
[人間関係面]
・クラス替えができず、子どもの関係が固定化
・多様な考え方・価値観にふれることが難しくなる
・自分に合った相談しやすい教員が少なくなる
[教育面]
・社会性や協調性を伸ばす機会が少なくなる
・切磋琢磨する教育活動ができなくなる
・部活動、委員会等で選択肢が少なくなる
◇適正な学校規模を維持へ、学校再編を検討する必要
学校教育では、子どもたちが多様な考えに触れ、認め合い、協力し合い、切磋琢磨することを通じて、一人ひとりの資質や能力を伸ばしていくことが重要です。このような教育環境を確保するためには、子どもたちが一定規模の集団生活の中で多くの人と関わり合いながら活き活きと学び合う学校生活を送ることができる学校規模が必要です。
子どもたちにとってより望ましい教育環境を実現し、児童生徒数の減少や学校施設の老朽化等に対応するため、適正規模の学校を適正に配置することを基本的な考え方とし、学校再編の検討を進めます。
※詳しくは本紙3ページまたはPDF版をご覧ください。
■データでみる学校の未来
◆ポイント(1)
児童生徒数の減少により、多くの学校で1学年1クラスに
▽児童生徒数の推移・推計 ⇒ピーク時の約60%まで減少
▽学級(クラス)数の推計(令和15年度)
[小学校] 16校
[中学校] 9校
児童生徒数は減少傾向にあり、令和15年度の学級数の推計では、多くの学校で学級数が減少し小規模化が進み、特に、三ツ渕小・篠岡小・桃ヶ丘小・陶小・光ヶ丘小・大城小・篠岡中の7校では、全ての学年で1学級となる見込みです。学校の小規模化が進むと、教育面や学校運営面でさまざまな課題に直面することになります。
◆ポイント(2)
多くの学校が老朽化 ⇒ 市内25校を全て建替えることは困難
▽学校の築年数と割合(令和6年度) ⇒小学校の50%、中学校の33%が築50年以上
[小学校] 16校
[中学校] 9校
多くの学校で老朽化が進んでおり、対策が必要な状況にありますが、市の財政が厳しさを増す中、負担を一時期に集中させないために、無理のない建替えを計画的に実施する必要があります。
今後は、将来を見据えて、より望ましい教育環境の整備のために学校再編を考えていかなければなりません。
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