市民レポーターの皆さんが、市内のさまざまな場所に出かけて、市民ならではの視点から小牧の魅力や身近な話題について取材した様子を、毎月紹介していくコーナーです!
■REPORT 242
◆高齢者の強い味方「ラポール」
市内で高齢者支援を行う団体の中でも「生活支援サービス・ラポール」は、既存の支援の一歩先「あったらいいね!」を実践している団体です。高齢者の生活に寄り添い、心を支え、元気で暮らしていける環境作りを整えています。同団体の大杉富孝理事長、瀬口幸恵副理事長に話を聞いてきました。
「生活支援サービス・ラポール」は、大杉さん、瀬口さんの他、法人会員18人で、現在の利用会員数は171人です。ラポールの支援、サービスを受ける場合は登録が必要で、本人、ケアマネージャー、家族、ラポールのスタッフとの話し合いを経て、登録が完了します。
▽活動の三本柱
現在は、3つの活動を中心に行っています。
1つ目は、「福祉有償運送」。通院、買い物など移動手段に困っている高齢者のためにスタッフの自家用車で送迎サービスをしています。平成18年10月施行の「改正道路運送法」により自家用車で個別移送が可能になりました。昨年度は1、746件の送迎依頼を受けました。
2つ目は、付き添い・介助支援です。買い物や病院内の移動などの付添いです。一人暮らしの高齢者の場合、主治医からの治療方針の説明など、遠方に暮らす家族にきちんと説明ができない場合も多々あると知り、必要な場合は、主治医からの話を聞き、家族、ケアマネに連絡もする通院サポートを始めました。
そして、3つ目は、週2回、午後1時から3時まで開かれる高齢者サロン「ラポールカフェ」の運営です。送迎もあるので安心!
月曜日は、季節の歌の合唱や、リズム体操、脳トレなどをしたり、お茶やお菓子を食べながらおしゃべりします。また、今後は食事の提供も始まります。
木曜日は、主に「こまき山体操」を行います。参加者からは「立ち上がりが楽になった」「よく眠れる」などの声もあるそうです。
▽今後の活動
「さまざまな活動を通じて、『高齢者の困りごとを我がこと』と受け止め、元気な高齢者が主体的に困りごとの解決のために行動することが自立したまちづくりのためには欠かせないことだと身をもって知った」と話すのは、大杉さん。
全ての活動の根底にあるのは、孤立防止として「つながる」「支え合う」ことです。
高齢者サロンは各地域で積極的に取り組んでいるが、送迎サービスはなかなか増えない。担い手としての仲間づくりが最大の課題のようです。「他の地域でも、やってみようという思いがあれば、協力、手助けをしてどんどん活動を広げていきたい。そして、『ラポール』という支援があることを、多くの高齢者やその家族に知っていただき、知名度をあげたい」と強い思いを話してくれました。
◆編集後記 かおりん
大杉さんと瀬口さんの「ラポール」への強い思いに感銘を受けました。いろいろな出来事に高齢者が誰ひとり取り残されることがないような社会を皆で作っていけたらいいなと思いました。
◇今回の取材先
NPO法人生活支援 サービス・ラポール
住所:古雅三丁目22-14
電話:65-9811
FAX:65-9812
Mail:rapport0427@titan.ocn.ne.jp
■REPORT 243
◆小牧の美味しいブドウは農家さんの直売所で!
小牧には「ぶどう」という特産品があることをご存じでしたか。市内の7件の農家が参加する「小牧ぶどう研究会」では、栽培方法や病害虫防除などを共に学んだり、情報を共有したりしながら、「小牧のぶどう」の発展に寄与しています。丹精込めて育てたぶどうが、今年もたわわに実りました。8月上旬から各直売所で販売が開始されます。ぜひ、小牧のぶどうを食してください!
小牧東部の丘陵地でぶどうを育てる農家さんが参加する「小牧ぶどう研究会」。現在では7人の会員が在籍し、県の農業改良普及員および農協の営農技術指導員が行うぶどう栽培の指導を受けたり、研修会を行ったりするほか、病害虫防除の検討会や視察旅行などを行い、美味しいぶどうのための研究を続けています。
また、地域貢献の一つとしてぶどうの収穫体験など子どもたちに「小牧のぶどう」をPRする活動も行っています。
▽ぶどう栽培と技術
市東部の丘陵地帯は、明治時代から果樹栽培が盛んで、水田地帯より品質の良いぶどうが生産できるそうです。しかし、近年の気象状況の変化により、雨が多いと葉や花、果実に病気が発生したり、高温が続くと葉や果実が日焼けしたりと苦労は絶えません。
5月に行う花切り、6月中下旬に行う摘粒や袋掛けなど美味しいぶどうを作るには、手作業ばかりで、熟練した技術が必要です。そして、一粒一粒がおいしくなるよう工夫しています。
互いの情報を皆で共有し、「小牧のぶどう」を盛り立てています。
▽小牧のぶどうを味わって
7件の農家さんでは、巨峰やシャインマスカット、デラウエア、ハニーブラック、安芸クイーン、ブラックピート、ピオーネなどさまざまな品種のぶどうを栽培していて、多いところでは20品種ほど栽培しているそうです。
収穫する時期も多少違うので、およそ1カ月強の販売期間ですが、直売所には、さまざまなぶどうがあるので、中には、足繫く通ってしまう人もいるのだそう。
今年は良い状態で育っていて、粒の大きさ・糖度ともに申し分ないぶどうが収穫されると予想されています。
下記枠の二次元コードにアクセスすると、生産農家さんの直売所の地図が表示されます。ぜひ、小牧のぶどうを味わって、小牧を応援してください!
生産農家の直売所マップは下の二次元コードを読み取ってください。(本紙11ページの二次元コードをご参照ください。)
◆編集後記 みくる
美味しいぶどうを育てるために農家の皆さんの努力や思い、細かい作業などの話を聞き、驚くとともにぶどうを見る目が変わりました。小牧のぶどうがもっと有名になりますように…
◇今回の取材先
小牧ぶどう研究会
住所:上末3581
電話:79・8000
(JA尾張中央東部営農生活センター内)
※詳しくは本紙10ページから、11ページまたはPDF版をご覧ください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>