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【特集】瀧山寺地区の文化財の魅力を知ろう!

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愛知県岡崎市

毎年11月1日から7日までの1週間は「文化財保護強調週間」です。文化財に親しみ、日本の歴史や文化に触れることを目的として、全国で様々な行事が開催されます。
市内には数多くの文化財があり、指定・登録文化財の数は350件にのぼります。今回は、昨年国の重要文化財に指定された木造十二神将立像(瀧山寺蔵)をはじめ、歴史的価値の高い文化財が集中している瀧山寺地区の文化財の魅力を紹介します。

■瀧山東照宮(たきさんとうしょうぐう)
令和7年5月に修理完了予定
正保3年(1646)、徳川3代将軍家光により建立されました。国指定重要文化財である極彩色の社殿は徳川家の権勢を今に伝えています。令和3年9月から屋根葺替(ふきかえ)や塗装修理が行われており、令和7年5月に完了予定です。また、家光と家綱が寄進した「太刀 銘 長光(ながみつ)」と「太刀 銘 正恒(まさつね)」も国の重要文化財に指定されています。

■日吉山王社(ひよしさんのうしゃ)
瀧山寺中興の祖である仏泉永救(ぶっせんえいぐ)が、瀧山寺の守護神として、日吉大社から山王社を勧請したと伝えられています。社殿は家康公により建立された後、家光により再建されました。本殿と神像7躯は市指定文化財です。平成31年4月から令和3年3月にかけて本殿の全解体修理が行われました。

■瀧山寺(たきさんじ)
令和5年6月に瀧山寺の「木造日光(もくぞうにっこう)・月光菩薩立像(がっこうぼさつりゅうぞう)」、「木造十二神将立像(もくぞうじゅうにしんしょうりゅうぞう)」が国の重要文化財に指定されました。

▽重要文化財指定記念!もっと教えて!住職さん
瀧山寺住職 山田 亮盛(りょうせい)さん

Q:瀧山寺の歴史について教えてください。
A:瀧山寺は役小角(えんのおづぬ)により1300年前に開かれ、比叡山で修業した仏泉永救が中興した由緒ある天台宗の寺院です。源頼朝や熱田大宮司家、足利氏、徳川将軍家など有力者の援助をうけて発展してきました。

Q:注目の文化財は?
A:木造聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)・梵天(ぼんてん)・帝釈天(たいしゃくてん)立像は、鎌倉時代に活躍した仏師、運慶・湛慶(たんけい)父子の作で、国の重要文化財に指定されています。瀧山寺住職の寛伝(かんでん)が、いとこである源頼朝を供養するためにつくり、聖観音像は源頼朝の等身大で、胎内に頼朝の鬢(びん)(髪)と歯を納めたとされています。実際にX線撮影をしたところ、頭内に納入品が確認されました!

Q:木造日光・月光菩薩立像 木造十二神将立像 なぜ国の重要文化財に指定されたのですか?
A:これらの仏像は瀧山寺の本堂に秘仏本尊薬師如来像とともに安置されています。鎌倉時代の仁治3年(1242)から建長2年(1250)までに造られたことが判明し、また日光・月光菩薩像2躯と十二神将像12躯が欠けることなく伝わっており、当初の彩色や文様が遺っている点が貴重です。特に十二神将像は、顔つきや持物が類例のない、異色の十二神将として注目されています。
注目ポイント!
1.おもしろい顔に注目!
瀧山寺の十二神将は、表情がとても豊か。眉を寄せたり、口を尖らせたり、ユニークで特色ある表情に注目!
2.珍しい服や持ち物に注目!
十二神将は薬師如来を守護するため、甲冑を身に着けた姿が一般的ですが、右の像(本紙参照)は巻髪で、半裸の肩にスカーフを巻き、腰に動物の皮を巻いて、草履をはいています。多彩で変化に富む姿に注目!

■Check!三河路に春を告げる「瀧山寺鬼祭り」
鬼祭りは、源頼朝の祈願に始まると伝わる天下泰平、五穀豊穣(ほうじょう)を願う祭りです。県指定文化財であり、現在は毎年旧暦正月7日に近い土曜日に行われます。
最大の見どころはクライマックスの火祭り。面を付けた鬼と暗闇の中を乱舞する松明(たいまつ)の火は必見です。

■瀧山寺の仏像を見てみよう!!瀧山寺仏像見学会
直接住職さんのお話が聞ける!
普段見ることができない近い距離から仏像を見学できる貴重な機会!!

~見学内容~
・木造日光・月光菩薩立像、木造十二神将立像
・木造聖観音菩薩・梵天・帝釈天立像 など

12月7日(土)(少雨決行、荒天中止)
(1)10時
(2)13時30分
(受付は15分前から。各90分程度)

場所:瀧山寺本堂(滝町)集合
※瀧山寺専用駐車場あり
対象:小学生以上各回30人(抽選)
費用:本堂及び宝物殿拝観料(800円)
※受付時集金
申込:はがきに希望の回と参加者全員の郵便番号・住所、氏名(ふりがな)、電話番号、年齢(学生は学年)を記入し、〒444-8601社会教育課「瀧山寺仏像見学会」係へ。市電子申請届出システムから申込可。11月20日(水)必着
※後日抽選結果などを記載した通知を申込者全員に送付します。

詳しくは、市ホームページで。

問合せ:社会教育課
【電話】23-6177【FAX】23-6643

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