◆甲辰(きのえ・たつ)
新年明けましておめでとうございます。
市民の皆様におかれましては、輝かしい新年をお迎えのことと、心よりお喜び申し上げます。また、旧年中は本市の教育行政に深いご理解と多大なご支援を賜り誠にありがとうございました。
予測不能な時代を象徴するコロナ感染症で、私たちはさまざまな制限や制約を強いられた3年間を過ごし、多くのものを失いました。しかし一方で、それまで当たり前だと思っていた家族での外出や友達とのおしゃべり、同じ趣味の仲間との活動が、実はとても大切で素敵な時間だということを知ることができました。人は多くの人と関わることで、多様な価値観に触れ、さまざまな気付きがあります。そして、自分が唯一無二のかけがえのない大切な存在だということを知ります。
学校教育では、市内のどの学校の子どもたちも多くの人と関われる教育環境を整えるために、昨年、「弥富市小中学校未来構想」を策定し、
▽令和7年4月に十四山中学校を弥富中学校に編入する
▽令和10年4月に大藤小学校・栄南小学校・十四山東部小学校・十四山西部小学校を再編し、新たな学校をつくること
としました。その後、説明会などで保護者や地元の方々からいただいたご意見を踏まえ、再編校の設置場所を現在の十四山西部小学校とする「小学校再編整備方針」を定めました。今年はそれらの実現に向けて、一歩ずつ進んでいく年となります。生涯学習においても、これまでの「市民体育大会」を一新し、「YATOMIスポーツフェスティバル」としての一歩を踏み出しました。さまざまな年代が体力や健康を測定したり、いろいろなスポーツを体験したりして、人とのつながりを感じ、自分自身の健康を喜ぶよい機会になりました。
今年は令和6年。古くから用いられている言い方では「甲辰(きのえ・たつ)」にあたります。「甲(きのえ)」はまっすぐに堂々とそそり立つ大木を表し、「辰(たつ)」は大自然の躍動を象徴するそうです。
多くの人と関わり合う一つ一つの積み重ねが、天に届くような大木となって実を結ぶ年となりますことを願うとともに、それに向けて躍動することを年の初めに皆様にお誓い申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。
令和6年元旦
弥富市教育委員会 教育長 高山 典彦
▽小学校再編整備方針
※二次元コードは広報紙をご覧下さい。
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