宮崎県日向灘で8月8日(木)に発生したマグニチュード7.1の地震を受け、日本政府が初めて南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表しました。1週間後の15日(木)には特別な注意の呼びかけは終了しましたが、地震のリスクがゼロになったわけではありません。
今回の臨時情報を契機に皆さんの「備え」に抜かりはないか改めて確認しましょう。
■南海トラフ地震と東海地震
南海トラフ地震とは、静岡県駿河湾から宮崎県日向灘までの広範囲を震源域として起こる地震です。これには、東海地震と南海地震、東南海地震の震源域も含んでいます。
南海トラフの震源域では、100年から150年の間隔で繰り返し巨大地震が発生しています。
いつやってくるか分からない巨大地震や台風に備え、次の5点を重点的に対策しましょう。
◇(1)自宅の周りにはどのような危険があるか、改めて確認しましょう
事前にどのような危険があるか確認すると、災害発生時に冷静な判断ができます。
自宅のある場所が予想される震度はどのくらいか、液状化の危険性がないかあらかじめ確認しましょう。また、自宅から避難所までの道も同様に確認しましょう。
各ハザードマップは市ホームページからダウンロードできます。
◇(2)情報を得る手段を準備しましょう
災害時は防災行政無線などで皆さんに情報をお伝えします。防災行政無線は停電時にも電池(単一4本で約24時間稼働)があれば作動します。予備電池の準備をしましょう。また、防災行政無線をスマートフォンで確認できる防災アプリがあります。この機会にインストールをお願いします。
◇(3)自宅の安全な場所を確認しましょう
巨大地震から身を守るために自宅の安全な場所を確認しましょう。安全な場所がない場合は、その場所を作りましょう。
また、台風時に在宅避難をする場合、土砂災害や水害から身を守るため、自宅の2階や山などに面していない場所に避難しましょう。
※阪神淡路大震災の死因の約77%が建物崩壊や家具転倒の圧迫死でした。
◇(4)避難所以外に避難できる場所を考えてみましょう
友人や近隣住民、親戚の家などへ避難ができないか話し合っておきましょう。そのために日々、地域のコミュニケーションを大切にしましょう。
◇(5)備蓄品の準備をしましょう
3日から7日間は各自で過ごせるように、食料品や飲料水などの準備をしましょう。
大規模災害時は、支援物資が配布されますが、道路状況などにより配布が遅くなることが懸念されます。1月に発生した能登半島地震では主要道が各地で寸断され、地域によっては支援物資配布に時間を要しました。
備蓄品は使う機会が無くても揃えておき、3カ月に一度は消費期限の確認などの点検が必要です。
非常時に両手が使えるように防災グッズはリュックに入れましょう。また、災害時には割れたガラスから足を守ることが大切です。靴やスリッパを枕元に置いておくと良いです。
■防災グッズチェックリスト
◇主な防災グッズ
・非常用持ち出し袋
・携帯ラジオ
・ヘッドライト
・ランタン
・レインコート
・ヘルメット
・水
・非常食
・歩きやすい靴
・ハザードマップ、地震マップレスキューシート(保温シート)
・皮手袋、軍手
・ホイッスル、笛
・ポリ袋、レジ袋
・モバイルバッテリー
・乾電池
・携帯トイレ
・マスク
◇特定の人が必要なもの
・携帯用杖
・食べやすい非常食
・入れ歯の洗浄液
・補聴器
・メガネ、老眼鏡、コンタクトレンズ
・大人用おむつ
・生理用品
・常備薬
・お薬手帳
◇乳幼児が必要なもの
・離乳食
・粉ミルク、液体ミルク
・母子手帳
・おもちゃ、絵本
・抱っこひも
・おやつ
・子ども用の靴
・子ども用スプーン
・子ども用おむつ
・おしりふき
・使い捨て哺乳瓶
◇あると便利なもの
・歯ブラシ、液体歯ブラシ
・口腔ケア用ウェットティッシュ
・大判ハンカチ
・下着
・新聞紙
・ウェットティッシュ、体拭き
・ラップ
・カセットコンロ
・クーラーボックス
・水筒
・爪切り
・折り畳みスリッパ
・携帯用カイロ
・ポケットティッシュ
・消毒ジェル
・マイナンバーカード
・保険証のコピー
・小銭
問合せ:防災対策課
【電話】23-7660
ID:390176486
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