新城市には「新城市福祉従事者がやりがいを持って働き続けることができるまちづくり条例」があります。福祉に関わる仕事は多岐にわたり、私たちの生活に欠くことはできません。やりがいと魅力ある「福祉のお仕事」を隔月で紹介しています。
■相談員(生活困窮者自立相談支援事業)
▼生活困窮者自立相談支援事業
生活困窮者自立相談支援事業は、生活困窮者が自立して社会参加できるように支援するための制度です。本市では、社会福祉法人新城市社会福祉協議会(新城市くらし・しごとサポートセンター)や社会福祉法人新城福祉会に委託し、次のような支援をしています。
(1)生活相談・支援
生活困窮者が抱える悩みや問題に対して、専門の相談員がどのような支援が必要かを一緒に考えながら、制度・サービスの紹介や具体的な支援プランを作成するなど、適切な支援策を提案します。
(2)家計改善支援
家計における根本的な課題を把握し、相談者が自らの家計を管理できるように状況に応じた支援計画の作成や関係機関へのつなぎなどを行い、早期の生活再建を支援します。
(3)住居支援
生活困窮者が適切な住居を確保できるように支援します。離職などにより住居を失った方、失うおそれのある方に就職活動をすることを条件に、一定期間、家賃相当額を支給します。
(4)就労支援
生活リズムが崩れていたり、人間関係づくりや就職活動、就労に不安のある方に原則1年の期間、就労に向けた準備を支援します。また、すぐに一般の就労が難しい方には、支援付きの就労・作業の場の利用に向けた支援を行います。
(5)学習支援
生活保護受給世帯を含む生活困窮世帯の子どもを対象に、安心して過ごして学習できる居場所を提供し、学習習慣の定着や学習意欲の向上を図るなど、学習に必要な支援をします。また、進学に関する支援、高校中退の防止支援などをします。
▼相談員にインタビュー
主任相談支援員 鶴井嘉文さん
▽この仕事の魅力はなんですか?
新城市くらし・しごとサポートセンター(通称くらサポ)では、日々の生活において、仕事の事、お金の事など様々な問題に直面し、悩んでいる方々の相談に乗っています。
相談員として、まずは本人が抱える問題を聴き、寄り添い、どうしたらよいか、一緒に考えていきます。
本人自身が問題に向き合い、相談員と共に問題の解決、自立した生活に一歩ずつ近づいていく姿を見ていると、とてもやりがいを感じます。
▽逆にこの仕事の大変なことは何ですか?
本人が抱える問題は一人一人違う所だと思います。そのため、支援の方法も当然ですが、一人一人違います。また、本人自身が問題に対する捉え方や向き合い方も違いますし、問題によっては、すぐに解決できる場合もあれば、解決に時間を要する場合もあります。
そういった中でも相談員としては、本人が問題解決に向けて歩むスピードに合わせながら支援のお手伝いをしていく事が重要だと思います。
▽現在、生活に困窮し悩みを抱えている方にメッセージをお願いします。
上段にも書かせていただきましたが、一人一人が抱える悩み・問題は違います。
どう対応したらよいかわからない、何が問題なのかわからない方もいると思います。
一人で悩まず、まずはお話を聞かせて下さい。一緒に考えていきましょう。
問合せ:福祉課
【電話】23-7624
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