・更生保護女性会
・保護司
・民生委員・児童委員、主任児童委員
市では、誰もが住み慣れた地域でいきいきと安心して暮らすために、地域住民が支えあい、共につくる「地域共生社会」の実現を目指しています。今回の特集では、その社会の実現への一翼を担い地域で日々尽力している「民生委員・児童委員、主任児童委員」、「保護司」、「更生保護女性会」の活動を紹介します。
◆地域の身近な相談役 民生委員・児童委員、主任児童委員
民生委員・児童委員は、担当する地域の皆さんの生活の困り事や心配事の相談に応じて、必要な支援を受けられるよう、行政や関係機関との「つなぎ役」を担ったり、高齢者や障がい者、子どもの見守りをしたりする、厚生労働大臣から委嘱されたボランティアです。市内では、現在365人が民生委員・児童委員として活動しています。
主任児童委員は、民生委員・児童委員の中でも、子どもや子育てに関する支援を専門に担当する委員です。
《interview》
市民生委員児童委員協議会
会長 臼井留美子さん
求められていると感じることがやりがいに
私の子どもが中学生の頃、趣味の仲間から誘いを受けたことが民生委員・児童委員になったきっかけです。委員になることで誰かの力になれるならという気持ちで始めました。
活動の一つに、生活状況などを尋ねるため、ひとり暮らし高齢者の自宅を訪問する調査があります。初めての訪問では受け入れてもらえないこともありますが、話を聞いているうちにどんどん心を開いてくれます。思い出話などを嬉しそうに話してくれるときは、相手の心が軽くなったことを感じ、そして、「話を聞いてくれる人」が求められていることも感じて、活動をしていて良かったと思える瞬間です。
民生委員・児童委員の中には、ひとり暮らしで人との関わりが少なく不安に感じている人などの交流の場を作ることを目的に、高齢者サロンの立ち上げに携わっている人もいます。どのサロンでも、皆さん和気あいあいと明るい雰囲気で交流されていて、サロンの大切さを実感しています。
これまでに、もっとサポートができればと心残りに思うこともありました。本人がSOSを出せなくても、地域の人からの相談がきっかけでサポートできることもあるので、地域の人などとしっかりと連携しながら活動していきたいです。
《民生委員・児童委員の主な活動》
・相談
地域住民の相談に応じ、行政など関係機関へつないだり、福祉サービスなどの情報提供をしたりする。
・訪問
ひとり暮らし高齢者や高齢者のみの世帯を訪問して、生活の状況や緊急連絡先などを確認する。
・見守り
高齢者世帯の安否確認や子どもの登下校を見守る。
・地域活動
高齢者サロンを運営したり、地域行事へ参加したりする。
《interview》
▽民生委員・児童委員 福岡夕斗さん
顔の見える関係づくりを目指して
民生委員・児童委員への誘いを受けたときは、具体的な活動内容は知りませんでしたが、話を聞く中で、人と関わることが好きな自分にもできると感じて活動を始めました。就任して半年が経ちますが、私がしている仕事にもつながることから、楽しみながら活動しています。
委員になってからは、より多くの人に自分の存在を知ってもらえるよう、地域のイベントに積極的に参加しています。私自身も地域のことを理解できるように努力しています。
何かあれば、ぜひ気軽に声を掛けてください。
▽主任児童委員 松浦弥生さん
頼ってもらえる信頼関係を大切に
主任児童委員として、特に登下校の見守り活動に力を入れて活動しています。
始めた当初は、私に関心を持ってもらえなかったのですが、活動を続けるうちに、子どもやその保護者から話しかけてくれるようになり、活動に喜びを感じています。
子どもたちに何かあったとき、頼ってもらえる存在となれるよう、話し方や接し方に気を配り、安心して話ができる信頼関係づくりを心掛けています。
大雨や酷暑の中での活動は大変ですが、子どもたちの元気な姿を見るとまた頑張ろうという気持ちになります。子どもは日々成長していくので、地域の皆さんにも子どもたちを温かい目で見守ってほしいです。
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