人生100年時代といわれる中、生涯にわたり充実した生活を送るためには、心身ともに健康であり続けることが大切です。市では「心と体のかすがい健康計画2035」を策定し、「自分の健康は自分でつくる」という方針を掲げ、生活習慣病(※)の予防をはじめ、さまざまな取り組みを推進しています。
今回の特集では、健康づくりのために、気軽に取り組むことができるウォーキングや、日頃からできる運動などを紹介します。
※運動や食事などの生活習慣が深く関係し、それらが発症の要因となる病気〈悪性新生物(がん)や心疾患、脳血管疾患など〉の総称
■『健康寿命』を延ばそう
健康寿命とは、日常生活が健康上の問題で制限されることなく生活できる期間のことです。健康寿命を延ばすためには、適度な運動やバランスの取れた食生活、喫煙しないこと、睡眠の質の向上など、健康的な生活習慣を身に付けることが大切です。
◆性別ごとの主な死因構成比(春日井市)
出典:県衛生年報(2021年)に基づき健康増進課算出
◆全国の平均寿命・健康寿命(2019年時点)
出典:内閣府「令和5年版高齢社会白書」
「平均寿命と健康寿命の差」=「介護や医療を受けて生活している期間」
健康寿命を延ばして、この差を縮めましょう!
■今から始めよう!健康づくりの第一歩「ウォーキング」
ウォーキングは「いつでも、誰でも、気軽に始められる」というメリットがあり、体への負担が少なく、習慣化しやすいため、長く続けることができます。
◆ウォーキングの効果
(1)生活習慣病の予防
血糖値や血圧を下げる効果があり、生活習慣病の予防につながります。
(2)心肺機能の向上
酸素などを循環させる力が養われ、心肺持久力の向上が期待できます。
(3)肥満を解消
エネルギーが消費され、お腹周りなどの皮下脂肪や体重の減少が期待できます。
(4)リラックス効果
いつもと違った道を歩くことや自然を見ることで、気分転換やストレス解消につながります。
〇ウォーキングシューズの選び方日々のウォーキングで
・つま先部分に十分余裕があり、窮屈でないもの。
・かかと部分は膝などへの負担が少ない、クッション性の高いもの。
・底は柔軟性があり、滑りにくいもの。
〇ウォーキングの正しいフォーム
・良い姿勢で
・視線は遠くにあごを引く
・肩の力を抜く
・腕は前後に大きく振る
・背筋を伸ばす
・下腹部に力を入れる
・かかとから着地
・親指付け根でしっかり蹴る
◎次の3つの点に気を付けてウォーキングすることが大切です
・ストレッチなど準備運動をする
・こまめに水分補給をする
・その日の天気や体力、体調を見て無理をしない
市保健センター 健康運動指導士 佐分さん
〇日々のウォーキングでは「速歩き」を意識
ただ歩くだけではなく、歩幅を広くして、速歩きすることを心掛けましょう!
◆速歩きのメリット・効果
・日常生活に取り入れやすく、体への負担も少ない
・筋肉量が増加し、基礎代謝もアップする
※速歩きを続けるのがつらいときは、ゆっくり歩くのと交互に行うのも効果的です。
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