マイカー社会の進展や人口減少、新型コロナウイルス感染症の影響などにより、年々、公共交通の利用者の減少が続いており、現在、日本全国のバス・鉄道路線で、減便、廃止が相次いでいます。
田原市内を運行している伊良湖本線・支線や渥美線、ぐるりんバス、タクシーなど、いずれの公共交通機関の利用者数を見ても減少傾向にあり、物価や燃料の価格高騰などの影響により、運行経費が大きく増加するなど、さまざまな課題が生じています。
豊鉄バスの伊良湖本線・支線の乗客の年代を見ても、高校生の割合が約7割と高く、高校生の利用で維持されていますが、少子化の影響でさらなる減少が予測されています。
公共交通は、現在・将来において、通学や通院、買い物にマイカーなどで行けない方が、日常生活を送る上で、なくてはならない移動手段の一つです。
まずはちょっとそこまで、身近にあるバスや電車に乗ってみませんか。
■田原市の!公共交通って?
公共交通とは、一定の料金を支払えば誰でも利用できる交通のことで、市内では伊良湖本線・支線、渥美線、ぐるりんバス、タクシー、伊勢湾フェリー、名鉄海上観光船などが運行されています。
■公共交通を利用するメリット!
●未来の移動手段が守られる!
一人一人が将来の自分、次の世代のことを考えて利用することで、未来の移動手段が守られます。
●バスや電車に乗って健康に!
公共交通を利用すると、駅やバス停まで歩いたりして、自然と毎日の歩数が増えるため、日常的な運動となり、健康の増進につながります。
●環境にやさしい!
一度に多くの人が乗車できるバスや電車は、マイカーよりも二酸化炭素の排出量が少なくなります。
■渥美線が100年を迎えました!
豊橋鉄道渥美線は、新豊橋駅と三河田原駅を結ぶ18.0kmの鉄道で、1924(大正13)年に開業してから今年で100年を迎えました。
渥美線は、地元の人たちの願いや、当時田原や豊橋にあった軍事施設へのアクセス、観光需要の増進など、さまざまな期待のもと建設されました。
その後現在まで、移り変わっていく地域の需要に応えながら、地域とともに走り、多くの人たちに愛されています。
■バス・電車のココが好き!
▼中学1年生
野田から中学校にバスで通っているよ!自転車通学もできるけど、距離があるからバスがあると助かる。休みの日にもバスで図書館やまちなかに行くこともあるから移動が便利!
▼小学5年生
小さい頃から、おじいちゃんの家から渥美線が走っているのが見えて電車を好きになったよ。三河田原駅を出発して、伊豆や滋賀まで電車に乗るだけの旅をしたこともあって、将来は電車の運転士になりたい!
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